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2003 Fiscal Year Annual Research Report

総合的な学習の体系化に果たすカリキュラムコーディネータの役割のモデル化

Research Project

Project/Area Number 15500633
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

木原 俊行  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40231287)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢野 裕俊  大阪市立大学, 大学教育研究センター, 教授 (80182393)
Keywords総合的な学習の時間 / カリキュラム開発 / カリキュラムコーディネータ / ミドルリーダー / ディレンママネージング / ライフストーリー
Research Abstract

小中学校の新教育課程に「総合的な学習の時間」(以下,総合的な学習)が創設され,その実践が本格的に展開され始めた。その充実には,学校を単位とする目標や内容等の体系化が不可欠であると言われている。本研究は,小学校の総合的な学習のカリキュラム開発,とりわけ,その体系化において果たすカリキュラムコーディネータの役割を記述し,モデル化することを目的とするものである。
本年度は,既にこうした立場のミドルリーダーを学校研究の組織に位置づけている岡山と熊本の小学校を対象として,事例研究を展開した。それらの学校には,「総合専科」という名称で呼ばれているカリキュラムコーディネータが存在する。彼らは,3年生から6年生までの総合的な学習の設計・実施・評価に,リーダーシップを発揮する。
研究代表者及び同分担者は,それらの学校を複数回訪問して,授業や研究協議に参加し,彼らカリキュラムコーディネータと他の教師による協力教授や指導の分担,両者のコミュニケーション等を観察した。また,彼らに,カリキュラムコーディネータとしての悩み,それを解決するための術,さらには,カリキュラムコーディネータとしての力量形成の機会,ライフストーリーなどについて,インタビューを実施した。
それらの記録を整理すると,カリキュラムコーディネータが厳しいディレンママネージングを強いられていることが明らかになった。また,それらのディレンマとそのマネージングには,1)授業設計時に特に頻繁に出現する,2)カリキュラム開発の長期的ビジョンがその発生原因となっている,3)多元性を持つといった特徴があることも明らかになった。
なお,このような中間的な研究実績は,平成15年11月に岩手県立大学で開催された日本教育工学会第20回全国大会・一般研究において,研究代表者により報告された。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 木原俊行: "各教科・総合的な学習における情報教育の構造的展開"教育展望. 49(9). 20-27 (2003)

  • [Publications] 木原俊行: "コミュニケーション活動におけるルーブリック・私の提案"総合的学習を創る. 13(7). 34-35 (2003)

  • [Publications] 矢野裕俊: "アメリカにおける学力問題--基準の設定とアカウンタビリティがもたらすもの"比較教育研究. 29. 42-52 (2003)

  • [Publications] 矢野裕俊: "新学習指導要領の趣旨をどう生かすか"中等教育資料. 52(4). 14-19 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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