2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15510138
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
市村 隆哉 日本大学, 商学部, 教授 (60063682)
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Keywords | 管理技術 / テクノロジー・マネジメント / 技術戦略 / 国際競争力 |
Research Abstract |
本研究の目的は、管理技術の国際競争力の増強を図るための基本モデルと方法を開発することである。 今年度はその第1年度に当たるため、基礎的な資料収集・整理、事例調査を中心に進め、まず主として生産管理分野における管理技術の抽出、および有効性の検討、さらにその国際比較を行った。 主な実績は次の通りである。 1)経営と管理技術の融合の概念に基づき、テクノロジー・マネジメントにおける経営課題と、これを解決する管理技術を列挙し、いくつかの具体例から、管理技術の有効性について明らかにし、これを平成15年6月に開催された日本経営教育学会で研究発表した。 2)管理技術は固有技術と違い、その国の固有の文化、歴史、杜会、時代のニーズのもとで開発され、適用されるが、これを立証するため、我国の戦後の工業発展に貢献した管理技術を例に挙げ、その内容を明らかにした。その結果を平成15年8月にアメリカ・ジョージア工科大学で開催された第17回ICPR (International Conference on Production Research)の国際会議で研究発表した。 3)技術革新、グローバル化の進展が著しい今日では、我国で育まれた日本的生産システムも、海外での適用に当たっては、様々な困難な問題がある。この日本的生産システム中のいくつかの管理技術について、その変容と、グローバリゼーショシに当たって必要なイノベーションは何かを検討した。まだ問題提起の段階ではあるが、これを平成15年9月にドイツ・マインツで開催されたThe 8^<th> European Conference on Creativity and Innovation 2003で研究発表した。 4)平成15年12月に、海外の共同研究者であるフィンランド・ラッペンランタ大学教授マルコ・トウミネン教授およびヴァルトラ社研究開発部長ペテリ・ピーポ氏が来日し、共同のシンポジウムを開いた。ここで講演された内容およびその後の討論で、何故今日フィンランドの科学技術が世界で有数なものになったか、またその技術戦略は何かなど、貴重な知見を得ることが出来た。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 市村隆哉: "経営活動におけるマネジメントとテクノロジーの融合-生産活動のテクノロジー・マネジメントの事例を中心として-"日本経営教育学会第47回全国大会 予稿集. 22-26 (2003)
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[Publications] 市村隆哉: "Transition of Technology Management to the Environmental Concerns"Proceedings, The 17^<th> International Conference of ICPR. (CD). (2003)
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[Publications] 市村隆哉: "Management Technology in the Global World"Proceedings, The 8^<th> European Conference on Creativity and Innovation 2003. (2003)
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[Publications] T.Ichimura, K.Ishii, M.Tuominen, P.Piippo: "Comparative Study of Product Innovation System"International Journal of Technology Management. Vo125, Nos6/7. 560-567 (2003)
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[Publications] K.Ishii, T.Ichimura: "A Method of users' needs assesment"International Journal of Technology Management. Vo125, Nos6/7. 579-587 (2003)
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[Publications] K.Ishii, T.Ichimura, S.Hiraki: "Analysis of Information Conjoint Measurement Approach and Fusion Model"International Journal of Industrial Engineering & Management Systems. VOl2, No1. 55-62 (2003)