2003 Fiscal Year Annual Research Report
言語接触が語彙・文法構造に与える影響に関する言語類型論的研究:日・韓・越語の対照
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15520242
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀江 薫 東北大学, 留学生センター, 教授 (70181526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 雄太郎 茨城大学, 工学部, 助教授 (50239505)
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Keywords | 言語接触 / 言語類型論 / 日越韓語の対照 / 語彙・文法構造 / 借用語 / 言語構造と文化価値 / 文法化 / 漢字文化圏 |
Research Abstract |
1.本年度は、言語接触(Language Contact)、地域言語学(Areal Linguistics)の観点から、漢字文化圏としての共通の歴史を有する日本語・韓国語・ベトナム語の文法・語彙構造がどのような共通の特徴、相違点を持っているかを解明するための基礎的な文献収集、研究打ち合わせを行い、具体的には2、3に述べる研究活動を行った。 2.日本語、韓国語、ベトナム語の文法・語彙構造が、言語接触、地域言語学の観点からどのような特徴を持っているかを対照言語学の観点から分析し、第39回フランス語談話会「文法化をめぐって」において「東アジア言語・東南アジア言語の多機能化の共通性と相違点」という題目で共同の招聘研究発表を行った(2003年11月08日、京都大学)。また、東北大学において堀江が主催した公開講演会において、村上は「ベトナム語の文法化-日本語や中国語との対照」という題目の発表を行った(2004年1月19日)。 3.日本語と韓国語、日本語とベトナム語の文法化、言語類型論、言語接触の観点からの対照研究を行い、研究成果を公刊した(Horie2003,堀江2003,村上(2004a,b)Wako, Horie, and Sato2003, Wako, Sato, and Horie2003)。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kaoru Horie: "Differential Manifestations of "Modality" between Japanese and Korean : A Typological Perspective"Empirical and Theoretical Investigations Into Language(開拓社). 10. 205-216 (2003)
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[Publications] 堀江 薫: "日本語と韓国語の認知言語学的対照研究"『日本語学』(明治書院). 22・9. 63-73 (2003)
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[Publications] Wako, Masakazu, Kaoru Horie, Shigeru Sato: "Reconstructing Temporal Structures in Korean Texts : A Contrastive Study with Japanese"Japanese/Korean Linguistics (CSLI Publications). 11. 203-216 (2003)
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[Publications] Wako, Masakazu, Shigeru Sato, Karu Horie: "From Progressive to Perfect : A Corpus-based Study of the "Perfect" Meaning of the Korean Progressive Form -ko iss-"Japanese/Korean Linguistics. 12. 64-74 (2003)
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[Publications] 村上雄太郎: "日・越両言語における多機能化の特徴について:トコロ+格助詞の接続助詞化とmoi, daの連詞化の場合"『対照言語学の新展開』(ひつじ書房). (印刷中). (2004)
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[Publications] 村上雄太郎: "ベトナム語における関連づけ-日本語との対照を試みて"神戸市外国語大学アジア言語論叢. 8巻(印刷中). (2004)