2003 Fiscal Year Annual Research Report
ESP教材開発に向けたコーパスの構築と、ジャンル分析理論の適用に関する基礎研究
Project/Area Number |
15520378
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
椋平 淳 大阪工業大学, 知的財産学部, 助教授 (00319576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
フィゴーニ ウイリアム 大阪工業大学, 知的財産学部, 助教授 (20298805)
井村 誠 大阪工業大学, 知的財産学部, 助教授 (60351459)
深山 晶子 大阪工業大学, 知的財産学部, 教授 (80301646)
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Keywords | ESP / 国際学会 / ジャンル / コーパス / レトリック / 企業活動 |
Research Abstract |
平成15年度に予定していた研究内容とその進行状況は以下の通りである。 1.国際学会コーパスを電子化 平成14年4月に行われた国際学会IEEEの関連英文素材を電子データ化し、研究資料として多方面に利用可能なコーパスの構築を目指していた。この作業については、下記2以降の項目との関係で、応用範囲の広いジャンルのデータを優先的に作成する必要があった。そのため、より客観的にプライオリティを検討するため、国際学会の経験が豊富な外部研究者などを交えてディスカッションなどを行った。現在、その成果もあり、特定されたジャンルの中で優先順位の高いものから順次、電子データへの変換作業が進んでいる。 2.ジャンル分析法の確立 ジャンル分析法を確立するステップとして、本研究では、語彙・語法・テキストスタイルの分析から、レトリック分析へと研究の重点を推移させる計画を立てた。現在、国際学会関連の各種ジャンルの中でレトリック分析の必要が大きいものを選別し、コーパス化の作業と平行して分析を進めている。 3.英文素材の収集 国際学会から離れて、企業や教育活動の現場から、学生の教育・学習用教材として利用価値の高いジャンルの素材を収集することを計画していた。まず、ジャンルを特定するために、企業200社へのアンケートによって各企業での英語研修の実態を調査し、求められている英語力、実務上で取り扱うジャンル、研修に使う教材などの統計を取った。その成果に基づき、次年度にかけて、さらなる素材収集に努めたい。また、日本企業の生産活動が「特許」許諾と関係する割合が高まっている現状を背景に、特許関連書類のジャンル分析に必要な情報を収集している。 4.パイロット版音声教材の開発 国際会議や企業英語研修などの実態からオーラル面での英語運用を想定し、その訓練に役立つ音声教材の開発に向けて、試験的な教材開発を試みている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 井村誠, 椋平淳, 深山晶子, 野口ジユディー: "シンポジウム:ESPへのコーパスによるアプローチ"第42回大学英語教育学会(JACET)全国大会(2003年9月5日)(東北学院大学).
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[Publications] 野口ジュディー, 井村誠: "研究発表:ESPのためのジャンルコーパス作成の試み-XMLによるタグ付与と検索プログラム"第22回英語コーパス学会(2003年10月25日)(明海大学).