2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520418
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Research Institution | TENRI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉井 敏幸 天理大学, 文学部, 教授 (40150148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷山 正道 天理大学, 文学部, 教授 (30144801)
幡鎌 一弘 天理大学, 附属施設おやさと研究所, 助教授 (50271424)
高木 博志 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (30202146)
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Keywords | 大和 / 神仏分離史料 / 春日神社 / 興福寺 / 新神司 / 奈良県行政資料 |
Research Abstract |
本研究課題は、神仏分離史料をひろく収集して今後の研究のために広く公開し、この分野の研究発展に寄与することにある。収集史料の整理は、奈良県行政資料の写真整理、中村雅夫家文書の整理、すでに研究グループで収集している史料という三つの方法で進めている。 奈良県行政史料では、マイクロ写真のプリントと表題付け、一部筆耕を進めた。 奈良興福寺の承仕家であった中村雅夫家文書は、全部で数万点という文書群であり、中世末から戦後まで、内容的には興福寺唐院関係、明治の奈良を代表する名望家で貴族院議員も勤めた中村雅真の日記などの文書や書籍、その後の家文書など多様な内容が含まれており、目録作成写真撮影を進めるとともに、専門分野毎に内容の点検や研究を行なった。 すでに収集している文書では、奈良県内の「松尾寺文書」「吉野金峯山寺文書」「霊山寺文書」「石上神宮文書」「広瀬神社文書」「西大寺文書」「正暦寺文書」「笛吹神社文書」などの寺社文書と区有文書、個人の文書など数十ケ所の文書群のなかの神仏分離関係文書は、コピー版、デジタル写真版、写真版などあり、目録の作成と内容の検討を行なった。前年度にすでに目録作成を終えた「森屋神社文書」を合せ、かなりの数量になったので、すべての文書の目録を作成できたわけではない。 今年度は本研究の最後の年度にあたるために、中村家文書の整理作業を補助員の助力により進めるとともに、中村家文書に所載されている興福寺春日大社に関する神仏分離関係文書の研究を中心に進め、報告書としてまとめた。
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