2004 Fiscal Year Annual Research Report
コイネー・フルフルデ語による都市居住マンダラ山地出身者の民間説話研究
Project/Area Number |
15520534
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
江口 一久 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (90045261)
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Keywords | コイネー・フルフルデ語 / マンダラ山地民 / 民間説話 / フルベ族 / 文化接触 / イスラム化 / アニミズム / 都市化 |
Research Abstract |
国内においては、昨年度収集された資料を文字化し、モチーフ、話型などの比較をおこなった。同時に、すでに出版されているマンダラ山地民の社会・文化にかかわる研究論文などをよみ、今後の問題点をあきらかにした。「コイネー・フルフルデ語」のテキストの英文のレジュメを作成し、比較可能な資料にした。そのあと、北部カメルーンのフルベ族の民間説話との比較研究をした。その比較資料をもって、フィールドにのぞんだ。フィールド調査は、雨期明けの一月から二月にかけておこなった。フィールド調査では、西部のマンダラ山地民、すなわち、マンダラ、マダ、ムヤン、ズルゴ族などの集中する、トコンベレ、モラ、マルアなどで、インフォーマントから直接民間説話の収集をおこなった。かれらのフルフルデ語学習歴をしるために、民間説話と同時に語り手たちのライフヒストリーもあつめた。 北部カメルーンの都市だけでなく、マンダラ山地民の出身地の村落なども、物質文化や精神文化をしるために、訪問調査をおこなった。とくに、イスラム化されていないかれらの村落には、さまざまな民間信仰につかわれる事物があるので、そういったものには、注意をはらった。 帰国後、いくらがんばっても、内容を理解するのは、困難だから、収集した民間説話は、現地において、文字化の一歩手前の状態、すなわち、外部のものには、わからない表現、とくに、歌などの徹底的な聞き取りをおこなった。 いままで、収集整理された資料を報告書としてまとめて、国立民族学博物館調査報告として、出版の準備をすすめている。 この研究で得られた資料は、データ・ベースとして、インターネットで公開する予定である。
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Research Products
(1 results)