2003 Fiscal Year Annual Research Report
総合的な学習の時間における「単元展開構想」の解析―知の総合化をめざして―
Project/Area Number |
15530610
|
Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
齋藤 道子 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (40162234)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有本 昌弘 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (80193093)
河合 久 国立教育政策研究所, 研究企画開発部, 総括研究官 (30214589)
小松 廣幸 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (50241229)
亀井 浩明 帝京大学, 名誉教授 (60194990)
|
Keywords | 総合的な学習の時間 / 年間指導計画 / 全体指導計画 / 単元展開構想 / 課題解決学習 / 体験学習 / 評価方法 / 地域との連携 |
Research Abstract |
高等学校の新学習指導要領に新設された総合的な学習の時間が平成15年度より全面実施に移されている。今年度は、全国の国・公立・私立の高等学校(5,987校、単独通信制高等学校を除く)を対象に、新学習課程の大きな特色である総合的な学習の時間について、全国の取り組みの状況等を把握することを目標に実施状況調査を行った。調査内容は、1)普通科、総合学科用、2)専門学科用に分けて調査を用意し、総合的学習の時間の名称、学習内容、学習活動の形態、課題設定の方法、全体計画・指導計画・単元展開構想の作成、研修、評価の観点、実施するに当たっての意義・効果・課題などについてアンケート調査を行った。この調査結果は、平成16年度に解析を行い、当方のホームページ「総合的な学習らんど」(http://www.nier.go.jp/saito/kuro/sougou.html)に公開する予定である。なお、当ホームページは今年度2月末までに50万のアクセス数があり、全国の各小・中・高等学校でこのホームページを活用して総合的な学習活動を計画し、実践している実態が窺がえる。 今年度の調査結果をもとに、総合的な学習の時間と各教科との関連の工夫、実践の実感からの新しい学力の向上など、実践における多様な工夫を整理した。そのことによって、学力をめぐる学校現場での一種の戸惑いの解決に一定の貢献をしえたと評価している。
|