2003 Fiscal Year Annual Research Report
職業観・勤労観を育成する道徳教育・特別活動カリキュラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
15530611
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
西野 真由美 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (40218178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名取 一好 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (70026623)
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Keywords | 道徳教育 / 特別活動 / キャリア教育 / 職業観 / 職業倫理 / 労働観 / 勤労観 / 労作教育 |
Research Abstract |
1.職業観・勤労観育成カリキュラムのフレームワークに関する研究 アメリカ、イギリス、オーストラリアの初等・中等教育で実践されているキャリア教育に関する資料を収集し、キャリア教育の動向、とりわけ初等教育におけるカリキュラムのフレームワークを比較分析した。 その成果に基づいて、日本における道徳・特別活動における職業観・勤労観育成カリキュラムの開発に向けて、カリキュラム・フレームワークを作成した。 2.職業観・勤労観育成カリキュラムの歴史的変遷に関する研究 我が国の勤労観育成カリキュラムの歴史的変遷を明治以降の近代学校制度における教育政策史を中心に分析した。そのなかで、我が国近代教育において、道徳教育と教科外活動とでは、勤労観の育成に対する姿勢が異なることが明らかになった。 そこで、この二つの教育活動における勤労観を統一して学校教育全体で取り組む勤労観育成の流れを形成するに至った大正末期から昭和初期の作業・労作教育に着目し、学校教育における勤労観育成の意義を教育の普遍的な課題として歴史的に位置づけた。 以上の研究成果に基づき、平成16年度には、道徳教育・特別活動における職業観・勤労観育成カリキュラムの在り方を具体的な実践事例の分析に基づいて分析し、カリキュラム開発に向けた方策を提起する。
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