2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560372
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中尾 光之 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (20172265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 統裕 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (20282030)
辛島 彰洋 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (40374988)
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Keywords | 時差飛行 / 再同調 / 位相振動子モデル / 時差ぼけ / 覚醒度 / シフトワーク / 視交叉上核 / 睡眠覚醒リズム |
Research Abstract |
非リズム社会を象徴しているシフトワークや時差飛行における生体リズムの振舞いをモデルに基づいて予測し、生体リズムの引き込みを制御することによって適応不全を最小限にするような戦略を提案することが本研究の目的である。(1)光応答性を有するヒトの体内時計の結合位相振動子モデルを構成した。これは視交差上核に存在するペースメーカに起源を有する振動子I、睡眠や覚醒のリズムを駆動している振動子II、および実際の睡眠覚醒パターンを表現する振動子SWの三振動子からなる我々のモデルに光位相反応特性を新たに導入することで実現した。(2)モデルを用いて光環境と休息-活動サイクルが同時に位相シフトする時差飛行下の生体リズムの振舞いをシミュレーションした。これにより順行性、逆行性、分離再同調のそれぞれがどのようなメカニズムで起きるかを明らかにした。以上の知見に基づいて再同調が早くて時差ぼけの少ない飛行スケジュールを提案した。(3)位相振動子は振幅を持たない振動子である。一方で、我々が提案していた睡眠の体温調節機能に基づいた睡眠覚醒リズムモデルは覚醒度を予測できるという利点を持つが、定常状態におけるダイナミクスを対象としており、振動子の位相関係がダイナミックに変化する環境には適用できなかった。そこで両者を結合することにより統合的モデルを構築した。これは、振動子I、IIによる位相をそれぞれ振動子X、Yのそれに対応付けることによって行った。これにより、様々な明暗パターン、就労環境下における覚醒度や生体リズムの振舞いを予測する枠組みが整った。
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Research Products
(24 results)