2004 Fiscal Year Annual Research Report
交感神経維持・再生におけるリンパ球由来サイトカインの役割
Project/Area Number |
15580263
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
河南 有希子 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (80264810)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑村 充 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (20244668)
森山 光章 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (20275283)
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Keywords | SCID / Tyrosine hydroxylase / Spleen / T lymphocytes / Sympathetic neurons / Interleukin 3 |
Research Abstract |
我々はすでにT/Bリンパ球欠損severe combined immunodeficiency (SCID)マウスの脾臓リンパ球領域の交感神経支配が正常マウスに比べて有意に少ないことをtyrosine hydroxylase (TH)をマーカーとした免疫染色法により明らかにしている。そこで、C.B-17のTリンパ球(10^5-10^6個)をSCIDマウスに移入したところ、脾臓へのCD3^+細胞(Tリンパ球)の定着とともにTH^+線維の増加が認められた、この増加はBリンパ球を移入しても認められなかった。Tリンパ球移入により、脾臓interleukin 3 (IL-3)含量も増加することがELISA法により認められた。そこで、Tリンパ球による交感神経軸索伸展効果におけるIL-3の役割を検討するために、Tリンパ球移入後、抗IL-3抗体をマウスに投与したところ、TH^+線維の増加は有意に抑制された。 我々は、IL-3が培養交感神経に対して栄要因子として働くことをすでに報告しており(Kannan et al., 2000)、今回in vivoにおいても、Tリンパ球由来IL-3が脾臓交感神経の軸索伸展に対して強い促進作用を有することを立証することができた。現在、論文投稿準備中である。
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Research Products
(2 results)