2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト脂肪組織中ダイオキシン類濃度及び起源と組織型別肺がんに関する環境疫学的研究
Project/Area Number |
15590509
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中平 浩人 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (40217758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 正治 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40018693)
高橋 敬雄 新潟大学, 工学部, 教授 (70134955)
梶原 秀夫 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (70324001)
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Keywords | 肺がん / 組織型 / 重金属 / 砒素 / 内分泌かく乱化学物質 / ダイオキシン類 |
Research Abstract |
肺がんの量大の危険因子は喫煙である。しかし、最も発生頻度が高い腺がんは喫煙との関連が薄い。従って、喫煙以外の肺がん危険因子の検討が、年々増加する肺がんの一次予防に重要である。 これまで、肺がん発生の集積地域が示唆される新潟県において、環境中濃度が高い鉱山由来の重金属を喫煙以外の要因として注目してきた。また、本研究者らにより、新潟県では30年前環境中濃度が最高であったと明らかにされたダイオキシン類を、ヒト肺がん発生過程のプロモーターとして着目した。肺は、ダイオキシン類によるがんの標的臓器である。 本研究の目的は、喫煙以外の危険因子として従来から肺がんと関連があるとされている砒素をはじめとする重金属とプロモーターとしてのダイオキシン類との関連を明らかにすることである。 本年度は、研究への参加のインフォームドコンセントが得られた肺がん患者の手術にて切除肺された肺組織の一部をサンプルとして、ダイオキシン類の138異性体を分析し、そのうち30異性体を解析対象とした。肺がん症例は、喫煙歴のある50〜70歳代の男性で、扁平上皮がん群及び腺がん群それぞれ10名の肺組織中ダイオキシン類濃度の測定を実施した。 分析方法は、サンプル3gをホモジナイズし、凍結乾燥後、アセトン-ヘキサンを用いてソックスレー抽出を行った。次いで、濃縮を行い、脂肪分を測定し硫酸処理した後、シリカゲル、アルミナ、及び活性炭埋蔵シリカゲルそれぞれのカラムに通し、クリンアップした。さらに濃縮後、最終的にバイアルを作成し、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計(HRGC/HRMS)にて、異性体別濃度を測定した。 重金属濃度とダイオキシン類濃度に関する解析の詳細を研究成果報告書に掲載した。
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Research Products
(3 results)