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2004 Fiscal Year Annual Research Report

カルシトニン受容体ファミリーの乳癌進展に果たす役割の解明

Research Project

Project/Area Number 15591353
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

中村 美砂  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70285386)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉村 吾郎  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70201051)
梅村 定司  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (90295824)
Keywords乳癌 / カルシトニン受容体 / リンパ節転移
Research Abstract

ヒト乳癌培養細胞株で高転移能を有するMDA-MB-231細胞を用いてCTによる細胞内シグナル伝達系および浸潤転移関連因子(urokinase-type plasminogen activator ; uPA, matrix metaroprotease ; MMP2,MMP9)の発現と浸潤能への影響について調べた。[方法]MDA-MB-231細胞を10^<-8>Mのsalmon CTおよび種々のシグナル伝達系阻害物質にて処理し、ERK1/2のリン酸化をウェスタンブロツテイング法により解析した。uPAの発現は、ノーザンブロツテイング法により解析し、MMPの発現はザイモグラフィー法により検出した。細胞浸潤能は、matrigel invasion chamberによる解析を行った。[結果]本細胞株ではERK1/2の活性化が恒常的に起こっており、CTはこの活性化を一過性に抑制することが明らかとなった。さらにPKA阻害剤であるH89はCTによるERK1/2のリン酸化阻害を抑制したことから、CTによるERK1/2のリン酸化阻害はPKA系を介していることが考えられた。また、CT処理によりuPAの発現抑制が見られた。ERK1/2の上流のMEK阻害剤であるPD98059でも同様の結果が得られた。一方、MMP2,9の発現変動にCTは効果を示さなかった。さらに、CT処理によりMDA-MB-231細胞の浸潤がコントロール区と比較して有意に抑制された。[結論]CTは、本乳癌細胞においてERKの恒常的なリン酸化をPKへ系を通じて抑制し、浸潤転移関連因子であるuPAの発現を抑制することが明らかとなった。さらに細胞浸潤能を抑制することが明らかとなった。以上の結果より、浸潤にuPAの高い発現が起因している癌細胞においてCTはその浸潤能を低下させる効果のあることが示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Calcitonin receptor gene and breast cancer : quantitative analysis with laser capture microdissection.2004

    • Author(s)
      Wang X, Nakamura M, Mori I, Nakamura Y, Sakurai T, Kakudo K.
    • Journal Title

      Breast Cancer Res Treat. 83(2)

      Pages: 109-117

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] A modified rapid Papanicolaou stain for imprint smears.2004

    • Author(s)
      Sato M, Taniguchi E, Kagiya T, Nakamura M, Mori I, Kakudo K.
    • Journal Title

      Acta Cytol. 48(3)

      Pages: 461-462

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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