2003 Fiscal Year Annual Research Report
電気的聴覚刺激とfunctional MRIを用いた後迷路機能客観的評価法の開発
Project/Area Number |
15591822
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
東野 哲也 琉球大学, 医学部, 教授 (80145424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉長 正富 琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (10325855)
我那覇 章 琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (00347155)
大輪 達仁 琉球大学, 医学部, 助手 (60284981)
小玉 隆男 宮崎大学, 医学部, 助教授 (40153564)
牛迫 泰明 琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (10185001)
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Keywords | 蝸牛電気刺激検査装置 / Electroaudiometer / カーボン電極 |
Research Abstract |
本年度はMRI検査室への蝸牛電気刺激検査装置の導入に関して、蝸牛電気刺激の遠隔操作を可能とするElectroaudiometerの性能評価とMRI検査室内で使用可能なカーボン電極による通電効果についての2項目の検討を行った。 (1)Promontory stimulatorとElectroaudiometerによる電気聴覚検査成績の検討、通常使用されている電気刺激装置としてのPromontory stimulatorはコクレア社製S/N100474を、一方、遠隔操作可能型電気刺激装置としてのElectroaudiometerはメドエル社製EAM-02を用いた。対象は言語習得後失聴者6例9耳である。刺激用電極は両者ともに鼓膜表面銀電極で最小可聴および不快を来たす電流量を求めた。結果、両電気刺激装置間で測定値に差は認めなかった。すなわち、Electroaudiometerによる遠隔操作で従来と同様の蝸牛電気刺激が可能であることが分かった。 (2)銀ボール電極とカーボン電極による電気聴覚検査成績の検討 銀ボール電極はメディカルシステム社製、蝸電図用径1mmを使用し、カーボン電極は日本光電社製、エックストランスロードの先端絶縁被覆を3mm剥がして使用した。いずれも電極糊で鼓膜輪部に固定した。対象は成人感音難聴2例である。電気刺激装置はコクレア社製Promontory stimulatorを使用した。両電極それぞれで最小可聴および不快を来たす電流量を求めた。結果、両電極間で測定値に有意な差は認められなかった。すなわち、MRI検査室内で使用可能なカーボン電極によって従来と同様の蝸牛電気刺激が可能であることが分かった。 以上の検討によって、Electroaudiometerおよびカーボン電極の組み合わせによりMRI検査室内で従来行っていたと同様のレベルの蝸牛電気刺激が可能であることが分かった。
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Research Products
(1 results)