2003 Fiscal Year Annual Research Report
重症眼アレルギーのリモデリングにおける樹状細胞-オステオポンチン系の免疫学的解析
Project/Area Number |
15591869
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
内尾 英一 横浜市立大学, 医学部附属病院, 助教授 (70232840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西出 忠之 横浜市立大学, 医学部附属病院, 助手 (90347344)
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Keywords | 春季カタル / ランゲルハンス細胞 / 樹状細胞 / オステオポンチン / 低親和性IgE受容体 / アトピー性皮膚炎 |
Research Abstract |
研究テーマ 春季カタル患者巨大結膜乳頭におけるIgE陽性-およびオステオポンチン陽性活性化樹状細胞の密度の解析 巨大乳頭を有する春季カタル患者から巨大乳頭を切除ないしブラッシュサイトロジーの方法によって標本を採取した。対象は6例で,男性5例,女性1例であった。検体に対して,低親和性IgE受容体マーカー(CD23),活性化樹状細胞(CD83),ランゲルハンス細胞(CD1a)およびオステオポンチンに対するモノクローナル抗体による2重染色組織学的検索および2カラーフローサイトメトリーによる検索を行った。 IgE陽性活性化樹状細胞はアトピー性皮膚炎合併成人例の結膜上皮内および上皮下に見られた。オステオポンチン陽性活性化樹状細胞はほぼ全例で見られたが,臨床スコア25以上の重症例でその密度が高い傾向があった。IgE陽性ランゲルハンス細胞はアトピー性皮膚炎合併例の結膜上皮下に見られたが,全例ではなかった。オステオポンチン陽性ランゲルハンス細胞は小児例で見られたが,発現密度は低かった。フローサイトメトリーによる結果は2重染色組織学検査結果と同様であったが,IgE陽性活性化樹状細胞は病態が活動性と考えられる症例で特に明らかな細胞集団を形成していた。 以上から春季カタル巨大結膜乳頭にはランゲルハンス細胞や樹状細胞が広く見られ,その中でもIgE陽ランゲルハンス細胞とオステオポンチン陽性活性化樹状細胞の重症化との関わりが示唆されたが,この両者は分布に一致しないところがあり,異なる免疫学的背景の存在が示唆された。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Uchio E, Watanabe Y, Kadonosono K, Matsuoka Y, Goto S: "Simulation of airbag impact on eyes after photorefractive keratectomy by finite element analysis method"J Cataract Refract Surg. 30. 483-490 (2004)
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[Publications] 山口健一, 伊藤由起,.門之園一明, 内尾英一: "Crystalline keratopathyを呈したCandida parapsilosisによる両眼性角膜真菌症と考えられる一例"横浜医学. 54. 41-45 (2003)
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[Publications] Uchio E, Kadonosono K, Matsuoka Y, Goto S: "Simulation of airbag impact on eyes with transscleral-fixed posterior chamber intraocular lens by finite element analysis method"Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 24. 497-504 (2003)
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[Publications] Kadonosono K, Takeuchi S, Yabuki K, Yamakawa T, Mekada A, Uchio E: "Absorption of short wavelengths of endoillumination in indocyanine green solution : implications for internal limiting membrane removal"Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 241. 284-286 (2003)
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[Publications] Uchio E, Kadonosono K: "Acute asthma attack caused by ophthalmic application of anti-allergic agents"Jpn J Ophthalmol. (印刷中).
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[Publications] 加藤陽子, 小豆澤美香子, 伊藤由起, 西出忠之, 門之園一明, 内尾英一, 他: "横浜市大医療センターにおけるぶどう膜炎の統計"臨床眼科. (印刷中).
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[Publications] 内尾英一, 大野重昭: "喘息・アレルギー・リウマチ疾患治療薬ハンドブック,アレルギー性結膜炎"メディカルレビュー社. 442 (2003)