2003 Fiscal Year Annual Research Report
実空間における実写人物像生成システムを用いたコミュニケーションに関する研究
Project/Area Number |
15650013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣瀬 通孝 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40156716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 淳 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(常勤形態) (80345157)
広田 光一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (80273332)
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Keywords | Mixed Reality / 遠隔コミュニケーション / 実写人物像 / 実世界指向 / 全周映像 / 回転ディスプレイ / 実空間共有 |
Research Abstract |
本研究では回転するディスプレイに回転に同期した映像再生をおこなわせるという表示技術を元に、遠隔地の人物を全周から観察できる実写の人物像として実空間に表示するシステムの開発をおこなうものである。目的を達成するために、1)表示技術の確立、2)表示システム本体の設計・開発、3)表示システムが実空間を自由に動き回るための移動機構の設計・開発、4)表示技術を検証するための人物提示の実験、5)システム応用に向けた遠隔地間でコミュニケーションをおこなう実験などをおこなう必要があるが、本年度は1)表示技術の確立、2)システムの設計・開発、4)人物提示の実験の3点をおこなった。 具体的な内容としては、表示技術を元に10分の1スケールの人物像を提示するシステムを開発した。また18台のカメラを用いた人物の全周を撮影するシステムと通信させ、実時間の人物提示実験をおこなった。異なる6つの視点から観察することができ秒間5フレームで更新がおこなわれる120×90の解像度の人物像を表示することを実現した。撮影された人物の振る舞いは平均176[ms]の遅延時間で表示システムの人物像に反映されることが計測によりわかった。この結果から、提案する手法により、実時間で更新される写実的な映像を全周方向に提示することが可能であることが示され、実空間を利用した遠隔地の人物とのコミュニケーションに対する有効な利用が期待される。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 前田, 山下, 広田, 廣瀬: "実空間ビデオアバタのための全周ディスプレイシステム"ヒューマンインタフェースシンポジウム2003論文集. 49-52 (2003)
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[Publications] 前田, 山下, 広田, 廣瀬: "実空間ビデオアバタのための全周ディスプレイシステムの試作と評価"日本バーチャルリアリティ学会第8回大会論文集. 115-118 (2003)
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[Publications] H.Maeda, K.Hirose, J.Yamashita, K.Hirota, M.Hirose: "All-Around Display for Video Avatar in Real World"Proc.of the Second ACM International Symposium on Mixed and Augmented Reality (ISMAR 2003). 288-289 (2003)
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[Publications] H.Maeda, T.Tanikawa, J.Yamashita, K.Hirota, M.Hirose: "Real-World Video Avatar : Transmission and Presentation of Human Figure"Proc.of IEEE Virtual Reality Conference 2004. (in press). (2004)