2004 Fiscal Year Annual Research Report
臨床学校文化学の試み-教育臨床問題の学校文化要因の解明と解決の学として-
Project/Area Number |
15653066
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
三輪 壽二 茨城大学, 教育学部, 助教授 (00334003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生越 達 茨城大学, 教育学部, 教授 (80241735)
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Keywords | 学校文化 / 生徒文化 / 教師文化 / 不登校 / 教育臨床 |
Research Abstract |
平成16年度の本研究の主たる成果は、学校内文化要因を測定するための5つの質問紙の作成、及び作成準備であった。すなわち、学校全体に関わる学校文化質問紙(学校行事の頻度と質、学校独自の学習・生徒指導の取り組み、学校を象徴するようなものの有無など)、教師文化に関する教師文化質問紙(年齢・性別等の教員構成、教員間の関係、生徒への認識の仕方など)、生徒文化に関する生徒文化質問紙(校則への認識、学級内仲間関係、教師への認識の仕方など)の3種類に分かれている(以下、3つの質問紙をまとめて学校内文化質問紙)。さらに、それらの文化要因得点が持つ意味を明確にするために、学校への適応感・充実感を測定するための質問紙(以下、適応感質問紙)を教師用、生徒用別々に作成した。以下、成果を箇条書きにする。 (1)学校内文化質問紙の作成(項目選択)のために、文献研究を行なうとともに予備調査(自由記述法、及び聞き取り調査、他)を実施した。(2)予備調査の結果を分析し、学校内文化質問紙のうち生徒文化質問紙は完成した。学校文化質問紙および教師文化質問紙は、現在データを整理、分析しているが、間もなく完成する予定である。(3)適応感質問紙は先行研究を参考にして、教師用、生徒用ともに仮作成した。今後、尺度の信頼性及び妥当性を検証するために予備調査を行う予定である。(4)本研究に必要な研究資材を購入した。文献等の一部を除いて、研究資材はほぼ整った。なお、上記の(1)、(2)は、研究内容としてプライバシーに触れるものではないが、念のため、研究代表者と研究分担者が勤務する職場の、大学生および現職派遣等の現場教員を対象として無記名で行なった。
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