2003 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生を制御するマルチプレキシンコラーゲンを用いた肝癌の診断と治療
Project/Area Number |
15659170
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣畑 聡 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90332791)
米澤 朋子 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30304299)
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Keywords | コラーゲン / モノクローン抗体 / 肝癌 |
Research Abstract |
血管新生を制御すると思われるマルチプレキシンコラーゲンを用いた肝癌の解析を行って来た。 [I]XV型コラーゲン特異的抗体を用いた肝癌の診断確定のための研究 病理学的診断により肝癌と認められた症例の肝癌部位と正常部位との境界部を含む組織における、XV型コラーゲン特異的抗体染色を行い、肝癌病変における陽性所見を確認した。さらに、この陽性所見がmRNAレベルでも肝癌病変に局在するかをin situハイブリダイゼーション法で検出するための実験設定を行って来た。また、mRNA定量解析のための予備的研究を行い、プライマーの設定、反応条件の設定を完了し、実際の症例を用いて血中のXV型コラーゲン量を測定するアッセイ系を設定中である。 [II]マルチプレキシンコラーゲン特異抗体の作成 国際共同研究を設定し、ドイツマックスプランク研究所佐々木隆子博士の作成したXV型コラーゲンのNC1を1mgを入手し、ラットリンパ節法によるモノクローン抗体作成を行ったが、残念ながら抗体価の高いクローンを得ることができなかった。しかし二次スクリーニングまで進めたが、陽性クローンを得ることは出来なかった。それで、異なった真核細胞系でのXV型コラーゲンのNC1ドメインの大量産生系を作ることを目的に、バキュロバイラス系で大量産生する実験系を設定する試みを行い、それを作ることが出来た。また、バクテリアの産生系でも大量に抗原を作り、複数の抗原をもとに抗体産生のための材料とすることが出来た。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Furumatsu T: "Vascular Endothelial Growth Factor Principally Works as the Main Angiogenic Factor in the Early Stage of Human Osteoblastogenesis"J Biochem. 133・5. 633-639 (2003)
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[Publications] Zhou XH: "Ten-m/Odz genes show distinct but overlapping expression patterns during development and in adult brain"Gene Expr Patterns. 3・4. 397-405 (2003)
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[Publications] Terada R: "Stromal Cell-Derived Factor-1 from Biliary Epithelial Cells Recruits CXCR4-Positive Cells : Implications for Inflammatory Liver Diseases"Lab Invest. 83・5. 665-672 (2003)
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[Publications] Naito I: "Immunohistochemical diagnosis of Alport's syndrome in paraffin-embedded renal sections : antigen retrieval with autoclave heating"Med Electron Microsc. 36・1. 1-7 (2003)
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[Publications] Komatsubara I: "spatially and temporally different expression of osteonectin and osteopontin in the infarct zone of experimentally induced myocardial infarction in rats"Cardiovasc Pathol. 12・4. 186-194 (2003)