2003 Fiscal Year Annual Research Report
敗血症患者におけるリポポリサッカライド結合蛋白(LBP)の診断有用性の検討
Project/Area Number |
15659430
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
徳永 英夫 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50285615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 重厚 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30160394)
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Keywords | sepsis / endotoxin / lipopolysaccharide-binding protein(LBP) / bactericidal / permeability-increasing protein(BPI) |
Research Abstract |
方法および対象:2001〜2003年に本学救急科に受診した敗血症患者122名(男性82名、女性40名)と健常者25名(男性22名、女性3名)を対象にlipopolysaccharide-binding protein(LBP)の活性をELISA法で測定した。またあわせてエンドトキシン値およびbactericidal/permea bility-increasing protein (BPI)も測定した。 結果:LBP活性は敗血症患者群では89.133±33.133IU/mlで健常者群では32.179±30.495 IU/mlであり、敗血症患者群で有意に上昇していた(p<0.0001)。また同じくendotoxin-binding proteinとして注目されているBPIは敗血症患者群では7.007±5.619 IU/mlで健常者群では2.68±2.682 IU/mlであり、敗血症患者群で有意に上昇していた(p=0.0003)。一方エンドトキシン値は敗血症患者群では5.074±29.956pg/mlで健常者群では0.968±0.827pg/mlであり、統計学的に有意差は認められなかった。 今後更に症例数を増やし、LBPおよびBPIとエンドトキシンとの相関関係について検討し、さらににSOFAスコアとの関係を検討しLBPの敗血症における測定意義を検討する予定である。
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