2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700176
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 佐代子 筑波大学, 芸術学系, 講師 (10326415)
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Keywords | サイン計画 / サインデザイン / 美術館 / 博物館 / 看板 / ディスプレイ / アメニティ / ユニバーサルデザイン |
Research Abstract |
国内外の代表的な美術館におけるサインの事例を目的別に系統立てて収集した。美術館におけるサインの評価は機能面だけでなく、その美術館本来の性格や特色を十分に考慮した文化的・美的な判断基準が必要である。さらに空間に対するアメニティやユニバーサルデザインに対する配慮が不可欠なものとして問われている。これらを十分ふまえたうえで、文字やピクトグラムなどのフェイスデザインの他、サインの形状、素材、色、大きさ、設置場所や設置形式等、様々な要素を観察後、デジタルカメラで撮影し、適宜メジャーで計測した。 収集のために訪問した美術館・博物館は以下の通りである。ヨーロッパでは、ルーヴル美術館(仏)、オルセー美術館(仏)、ポンピドゥー芸術文化センター(仏)、大英博物館(英)、ヴィクトリア&アルバート博物館(英)、テート・モダン(英)、市立美術館(アムステルダム/蘭)、国立美術館(アムステルダム/蘭)、クローラー・ミュラー国立美術館(蘭)、ファン・アッベ市立美術館(蘭)、王立博物館(アントワープ/ベルギー)、アントワープ近代美術館(ベルギー)、ルイジアナ現代美術館(デンマーク)、アメリカ合衆国ではメトロポリタン美術館、ホイットニー美術館、近代美術館別館(MoMA QNS)、グッゲンハイム美術館、アメリカ自然史博物館、ボストン美術館等である。国内では国立西洋美術館、大原美術館、群馬県立館林美術館、神奈川県立近代美術館等である。ルーヴル美術館、大英博物館、テート・モダン、大原美術館、群馬県立館林美術館においては、広報担当者、デザインに携わったスタッフ、学芸員に聞き取り調査を行った。 以上の収集データを元に、次年度は美術館におけるサインデザインの指針を考究する。
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Research Products
(1 results)