2003 Fiscal Year Annual Research Report
GALPによる摂食調節ニューロンの神経支配とその意義
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15700402
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Research Institution | Hoshi University |
Principal Investigator |
竹ノ谷 文子 星薬科大学, 薬学部・体育学研究室, 助手 (30234412)
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Keywords | GALP / ラット / 免疫染色 / 摂食調節 / 細胞内シグナル / 視床下部 / オレキシン / レプチン |
Research Abstract |
Galanin-Like peptide(GALP)はGPCR(G蛋白質共役型受容体)の内因性のリガンドとして同定されてまだ間もない。そのためGALPは摂食調節において「促進作用」と報告されているものの、生理的意義は不明な点が多い。 そこで、我々はGALPの摂食調節における機能解明を目的とし、脳内、特に視床下部・弓状核においてのGALPの分布と局在を明らかにし、さらにGALPによる摂食調節物質の細胞内シグナル伝達機構解明を試みた。先に、我々は弓状核においてGALPニューロンはNPY(摂食促進)の作用を受けること。また、POMC(摂食抑制)と同一ニューロンを持つことを明らかにしてきた。今回、我々はさらにGALPとその他の摂食調節物質における神経相関を試みた結果、これらの他に強力な摂食促進作用をもつオレキシンニューロンの作用を受けることが蛍光抗体法による2重免疫染色により観察された。さらにGALPニューロンはオレキシンレセプターと同一のニューロンを持つことが確認された。その共存の割合は視床下部の弓状核において、前部で高くなる傾向であり、GALPとPOMCの共存の割合とは逆の傾向になることが明らかになった。これらの結果から、GALPは脳内の部位により作用の違いがみられることが示唆された。さらにオレキシンは「睡眠」に関与した物質であり、GALPはオレキシンの作用を受けることから、摂食調節以外にも他の作用を持つことが予想された。これらの結果からGALPは複雑なニューロンネットワークを構築していることが示唆された。 上記の研究成果は国内外の学会またはシンポジウム、および論文、総説等で発表された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Takenoya, F.: "Galanin-like peptide is target for regulation by orexin in the rat hypothalamus"Neuroscience Letters. 340・3. 209-212 (2003)
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[Publications] Funahashi, H.: "Co-existence of leptin- and orexin-receptors in feeding-regulating neurons in the hypothalamic arcuate nucleus-a triple labeling study."Peptides. 24・5. 687-694 (2003)
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[Publications] Funahashi, H.: "Hypothalamic neuronal networks and feeding-related peptides involved in the regulation of feeding"Anatomical Science International. 78・3. 123-138 (2003)
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[Publications] Guan, J-L: "Synaptic interactions interactions between ghrelin-and Neuropeptide Y-containing neurons in the rat arcuate nucleus"Peptides. 23・12. 1921-1928 (2003)
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[Publications] 塩田清二: "肥満症-生理活性物質と肥満の臨床-授食調節因子 メラノコルチン"日本臨床. 61・6. 94-98 (2003)