2003 Fiscal Year Annual Research Report
日本人イメージが豪州白人集団のアイデンティティ形成に与えた影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
15720142
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
村上 雄一 福島大学, 行政社会学部, 助教授 (10302316)
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Keywords | 日豪関係 / アイデンティティ / 白豪主義 / イメージ / ステレオタイプ |
Research Abstract |
平成15年度の研究実績概要 <国内調査> 本年度は、まず、日本国内で基本的な二次文献および史料収集をでき得る限り進める一方、更なる史料の所在を調査・確認し、渡豪のための下調べを行った。具体的には、(1)所属大学の付属図書館を通しての通常の文献・史料収集、及び、インターネットによる国内外の情報を収集した。(2)国立国会図書館、並びにオーストラリア大使館の付属図書館等に出向き、先行研究文献中心に資料収集した。(3)外務省外交資料館に保管されているオーストラリアに赴任していた各領事からの通信文が保管されている。それらはオーストラリアでの史料調査の際、大いに参考になるため、同館に出向き確認した。 <海外調査> 上述のような国内での下調べの後、オーストラリアへの第一回海外調査へ向かった。1890年代当時、2000名以上の日本人が年季労働者として滞在していたクイーンズランド州の州都ブリスベンに位置する、オーストラリアでも屈指の大学であるクイーンズランド大学の付属図書館や、州立文書館を中心に、文献・史料収集に着手した。具体的には、(1)新聞記事や植民地及び連邦議会議事録など、日本では入手困難な一次史料を中心に収集した。(2)新聞記事などは複写中心に行った。(3)主要な挿絵などは、今後の研究成果発表並びに出版を念頭におき、マイクロフィルムのネガから写真として印刷した。 <研究成果発表> この国内外調査の研究成果の一部は、申請者が共同研究員として参加している国立民族博物館の共同研究会「世界における『白人』の構造化」において報告したが、本格的な研究成果発表は,当初から平成16年度以降を計画している。
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