2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本人イメージが豪州白人集団のアイデンティティ形成に与えた影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
15720142
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
村上 雄一 国立大学法人福島大学, 行政社会学部, 助教授 (10302316)
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Keywords | 日豪関係 / アイデンティティ / 白豪主義 / イメージ / ステレオタイプ / 白人 |
Research Abstract |
平成16年度の研究実績概要 <海外調査> 前年度の国内や海外調査旅行で入手困難であった史料を収集すべく、平成16年度は、オーストラリアを中心に海外調査を行った。幸いにも、平成16年度には、一年間の研究専念期間を所属学部からいただくことができたため、科学研究補助金による外国旅費を用いて、平成16年6月12日より9月21日まで、クィーンズランド州ブリスベンに位置する、クィーンズランド大学を拠点に史料収集を行うことができた。 <研究成果発表> 平成16年度は、これまでの国内外調査の研究成果として、まず、2004年4月に有斐閣から出版された『オーストラリアの歴史』で担当した諸章のうち、特に第15章の「アンビバレントな関係近代の日本とオーストラリア」において一部発表することができた。 次に2004年6月に開催されたオーストラリア学会全国大会シンポジウム『オーストラリア史を展望する-白人、先住民そしてアジア人の視点から』において、「オーストラリアのナショナル・ヒストリー/アイデンティティとアジア(人)」というタイトルで研究成果の一部を発表することができた。また、この時の発表を基にした論文が、オーストラリア学会編集の『オーストラリア研究』第17号(2005年3月)において掲載された。 また、平成16年9月26日に国立民族学博物館において開催された公開シンポジウム『白人性と帝国』において、「オーストラリアにおける『白人』の創造と大英帝国:1870年代から1901年までを中心に」と題して研究成果の一部を発表することができた。この時の発表に基づく論文は、平成17年度中に出版される予定である。
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Research Products
(2 results)