2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15740115
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮田 隆志 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90323500)
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Keywords | 星周星間ダスト |
Research Abstract |
本研究は、宇宙空間のダストについて観測されるスペクトル放射構造と、ダストの組成・構造の関係をより明確にするため、ダスト放射の測定装置を実験室内につくることをその主たる目的としている。 今年度は、実験室内ダスト放射測定システムの基本構成の詳細検討を行い、測定精度の高い、より効率的なシステムの設計に成功した。研究当初の設計では、既存の天体観測用装置に後付する形でダストの冷却ブロックが置かれるような設計であった。このため、入射光などを観測装置側にあわせこまなければならないなど制約が多く、自由に環境を変えて実験をすることが難しかった。また、この観測装置は現在、天文観測で共同利用などで使われているもののため、実験の時間などの確保が難しく、特に長時間にわたる実験は不可能であった。これを解決するために、高効率の検出器を用いた(別の)天体観測用装置をこの実験に適した専用に改造し、継続的な測定を行えるように変更を加えた。この変更によって別の装置で天体と実験室内のスペクトルを取ることになってしまうが、キャリブレーション光源などを使って不定性を押さえ込めるようにしている。この設計を受けての、ダストの真空冷却容器やその中に入れる冷却光学系の製作も完了した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Moriyasu, S. et al.: "The Nonlinear Alfven Wave Model for Solar Coronal Heating and Nanoflares"The Astrophysical Journal. 601. L107-L110 (2004)
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[Publications] Isobe, H. et al.: "Hydrodynamic Modeling of a Flare Loop Connecting the Arrretion Dick and Central Core of Young Stellar Objects."Publications of the Astronomical Society of Japan. 55. 967-980 (2003)
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[Publications] 横山 央明: "太陽活動現象の磁気流体シミュレーション"天文月報. 96. 530-533 (2003)
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[Publications] White, S.M.et al.: "Radio and Hard X-Ray Images of High-Energy Electrons in an X-Class Solar Flare"The Astrophysical Journal. 595. L111-L114 (2003)
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[Publications] Miyagoshi, T., Yokoyama, T.: "Magnetohydrodynamic Numerical Simulations of Solar X-Ray Jets Based on the Magnetic Reconnection Model That Includes Chromospheric Evaporation"The Astrophysical Journal. 593. L133-L136 (2003)
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[Publications] Asai, A., et al.: "Evolution of Conjugate Footpoints inside Flare Ribbons during a Great Two-Ribbon Flare on 2001 April 10"The Astrophysical Journal. 586. 624-629 (2003)