2003 Fiscal Year Annual Research Report
自己組織化膜法を利用した高配向導電性高分子の電解合成
Project/Area Number |
15750156
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
PATIL Rahul 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20346521)
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Keywords | Poly(N-methylaniline) / 導電性ポリマー / 自己組織化膜 / マイクロ球 / 形状 |
Research Abstract |
ドーパントアニオンとしてHClから作ったPoly(N-methylaniline)膜はp-aminothiophenolの自己組織化膜で被覆した金基盤により強く付着することが示された。一方で、剥き出しの金電極上には、ドーパントアニオンにClO_4^-やBF_4^-を使ってドープしたPNMA膜を得ることが出来た。これは導電性のマイクロ球を形成することがわかった。モノマー濃度が0.8Mの溶液から、電位掃引速度50mVs^<-1>で12サイクル成長させたマイクロ球の平均直径は1.9μmであった。マイクロ球の大きさは掃引速度やモノマー濃度、サイクル数など、幾つかの実験パラメータを変化させることで制御できる。高分子化を行うために異なる酸を用いたが、HClO_4とHBF_4のみがマイクロ球を形成することが出来、HNO_3やH_2SO_4、HClでは粒状やサンゴ状の形態が観察された。アニリン環のN-位のアルキル基が大きくなると、マイクロ球の成長を阻害する傾向が見られた。マイクロ球の形成はおそらく、オリゴマーが繋ぎ合わせられる高分子化過程を通して起こっているのだろう。この結果は日本化学会年会で発表され、すでに調査報告書を国際雑誌に投稿中である。
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