2004 Fiscal Year Annual Research Report
高性能杭を用いた地盤-基礎-構造物系における耐震性能の分配に関する研究
Project/Area Number |
15760349
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小野 祐輔 京都大学, 工学研究科, 助手 (00346082)
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Keywords | 杭基礎 / 地盤と構造物の動的相互作用 / 有限要素法 / 地震入力エネルギー |
Research Abstract |
本研究では,杭中にジョイントを挿入することで変形性能を向上させた基礎を高性能基礎杭と呼ぶ.本研究では,この高性能基礎杭を持つ構造系を対象として,有限要素法による解析プログラムとユーザーインターフェースの開発を行った.さらに,開発したプログラム群を用いて高性能基礎杭を持つ構造物の地震時挙動の特性の解明を行った. 1.有限要素法による解析プログラムの開発 昨年度作成した杭中にジョイントを有する基礎杭の解析を行うための解析プログラムの改良を行った.また,ジョイントを表すばね要素に非線形モデルを追加した. 2.ユーザーインターフェースの開発 昨年度に引き続いて杭基礎構造物を対象として2次元および3次元解析用の解析メッシュを生成するキャラクタベースのユーザーインターフェースを開発した.開発したインターフェースを用いることで有限要素メッシュの作成が容易になり,パラメータスタディを効率良く行えるようになった. 3.高性能基礎杭を持つ構造物の地震時挙動の解明 本研究で開発した解析プログラム群を用いて,杭中にジョイントを有する高性能基礎杭を持っ構造物の地震時挙動について,エネルギー分配の変化に基づく検討を行った.その結果,構造物直下にジョイントを挿入することで構造物に入力されるエネルギーが低減し,応答が抑制されるが,その効果はあまり大きくないことが分かった.また,ジョイント杭による上部構造物の応答低減効果は,上部構造物の固有周期が周辺地盤の卓越周期よりも大きい場合に認められることがわかった.
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Research Products
(3 results)