2004 Fiscal Year Annual Research Report
必須金属マンガンの輸送機構の解明と有害性重金属カドミウムとの相互作用に関する研究
Project/Area Number |
15790082
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
柳谷 隆宏 独立行政法人理化学研究所, 肥満関連遺伝子研究チーム, 研究員 (40322698)
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Keywords | カドミウム / 耐性細胞 / マンガン / 重金属輸送 |
Research Abstract |
Xenopus laevis oocyteを利用したMn transporterのfunctional cloning 前年度までに、カドミウム耐性細胞株およびその親株細胞から抽出した全mRNAを卵母細胞に注入して放射標識したMnの取り込み量を調べることにより、親株細胞由来の全mRNAの中にMn輸送に関与する遺伝子産物が含まれる事を確認した。そこで、親株細胞由来のmRNAを鋳型とする完全長cDNAを合成し、このcDNAを発現ベクターに組み込んだ後に大腸菌に導入して、約10000コロニー/plateになるように大腸菌を播いた。このようなplateを50枚用意し、各plate上のコロニーをすべて回収してplasmidを抽出し、50通りのplasmid混合液を得た。この混合plasmidを鋳型として、in vitroで転写反応を行うことにより50種類の混合cRNA液を得た。この親株細胞由来のcRNA混合液を卵母細胞に注入して、Mnの取り込みについて検討したところ、50種類のcRNA混合液のすべての群でMnの取り込み量に大きな差が見られなかった。このような結果となった可能性としては、1)cRNAの調製上の問題、2)複数の因子がMn輸送に関与しているため、このような実験系では輪送系を再現するのは難しい。などが考えられる。現在、再度、完全長cDNAの発現ライブラリーの調製を行ない、卵母細胞を用いたMnの取り込み実験の再検討を行っている。
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