2003 Fiscal Year Annual Research Report
リスペリドンの反応性・安全性予測に関する薬理遺伝学的研究
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15790640
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
山之内 芳雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (70340263)
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Keywords | ドーパミン2受容体遺伝子 / セロトニン2A受容体遺伝子 / リスペリドン / 遺伝子多型 / 薬理遺伝学 / 統合失調症 / ハプロタイプ解析 |
Research Abstract |
基盤となる事項として、対象となる統合失調症患者への本研究に対する説明と同意を行いRisperidone投与プロトコールに従い、背景情報・症候学的データ(効果・副作用)を収集した。従前収集した73例に加え、本年度は26症例を収集した。全例より末梢血採血を行い大学内P2設備内にて、EBウイルス感染により、サンプルよりリンパ球株化を行った。株化したリンパ球よりDNAを抽出・精製し多型同定に使用した。 候補遺伝子上の多型同定として、本年度は既存収集した73例を対象にセロトニン2A受容体遺伝子・ドーパミン2受容体遺伝子・カテコール-0-メチルトランスフェラーゼ遺伝子の既知の遺伝子多型5つをRFLP法および/またはDHPLC法にて全対象の遺伝子型の同定した。対象ごとの遺伝子多型と臨床情報との関連を、ハプロタイプ解析を含めた検討を重回帰分析にて行った。結果、ドーパミン2受容体遺伝子多型の特定のハプロタイプが投薬による臨床効果を予測しうるものであると結論し、発表した。 また、今回の研究を行うにあたり、非定型抗精神病薬の薬理遺伝学の動向に関する総説を発表した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yamanouchi Y, Iwata N, Suzuki T, Kitajima T, Ikeda M, Ozaki N.: "Effect of DRD2,5-HT2A, and COMT genes on antipsychotic response to risperidone"Pharmacogenomics J.. 3(6). 356-361 (2003)
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[Publications] 山之内芳雄, 岩田仲生, 尾崎紀夫: "受容体遺伝子多型と抗精神病薬の薬効予測"脳の科学. 25. 445-451 (2003)
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[Publications] 山之内芳雄, 岩田仲生, 尾崎紀夫: "抗精神病薬の反応性予測"臨床精神薬理. 6. 283-288 (2003)