2003 Fiscal Year Annual Research Report
放射線照射による生と死のシグナル伝達と分子標的薬剤に関する基礎的研究
Project/Area Number |
15790685
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
前林 勝也 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60332350)
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Keywords | がん治療 / 細胞増殖 / 細胞死 / 分子標的薬剤 / 放射線感受性 |
Research Abstract |
今回の研究では,がんに対するZD1839・C225・トラスツズマブなどの分子標的薬剤・抗がん剤と放射線照射との併用効果に関する先行指標を明らかにすることを目標としており,「がん細胞の生存シグナルや増殖シグナル伝達の違いが,"放射線感受性"ならびに"分子標的薬剤と放射線照射との併用効果"にどのような影響を与えるのか」,を中心に検討している.今年度は,ヒト乳癌細胞株(SK-Br3)とヒト肺癌細胞株(TIG7)を用いて検討を行ってきた.SK-Br3,TIG7は,上皮増殖因子受容体であるEGFR・c-erbB2の発現はともに強陽性を示した.SK-Br3は放射線照射に対しては比較的抵抗性であり,照射後のコロニー形成法の初期データから算出したDo値は150cGy程度であった.しかし,増殖を示すdoubling timeは,EGFR・c-erbB2ともに強陽性を示したにもかかわらず,60時間程度と緩徐であった.生存シグナルや増殖シグナルに関連した伝達因子であるEGFR,AKT,c-erbB2,MAPKのタンパク発現の照射後の変化は,immunoblot analysisの初期データから,AKT以外のEGFR,c-erbB2,MAPKのタンパク発現が5Gy照射後6時間で増強した.さらに,細胞周期の変化としては,TIG7ではパクリタクセル投与後にはG2/M期の細胞が時間とともに増加していったが,ZD1839の投与後には細胞周期の変化は認めなかった.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 今井礼子, 前林勝也, 三橋紀夫, 他: "Signal transduction pathway to low-dose radiation-induced apoptosis in peripheral PNET cells."Anticancer Research. 22(5). 2741-2747 (2002)
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[Publications] 唐沢久美子, 前林勝也, 三橋紀夫, 他: "Radiotherapy with concurrent docetaxel and carboplatin for head and neck cancer."Anticancer Research. 22(6B). 3785-3788 (2002)
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[Publications] 唐沢久美子, 前林勝也, 三橋紀夫, 他: "Radiotherapy with concurrent docetaxel for advanced and recurrent breast cancer."Breast Cancer. 10(3). 268-274 (2003)
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[Publications] 唐沢久美子, 前林勝也, 三橋紀夫, 他: "Induction chemotherapy followed by hyperfractionated radiotherapy with concurrent chemotherapy for locally advanced head and neck cancer."Anticancer Research. 26(6D). 5031-5036 (2003)