2003 Fiscal Year Annual Research Report
腎細胞癌産生ガングリオシドによるT細胞アポトーシス誘導機構の解析
Project/Area Number |
15790844
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
工藤 大輔 弘前大学, 医学部, 助手 (20302036)
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Keywords | 腎細胞癌 / 腫瘍浸潤T細胞 / ガングリオシド / 抗アポトーシス遺伝子 / T細胞 |
Research Abstract |
1.腎細胞癌患者における末梢血T細胞mRNAの抽出とReal TimePCR法による抗アポトーシス遺伝子の定量 補助金によりT細胞抽出カラム、抽出抗体を購入し、正常ドナーT細胞を用いたmRNAを抽出中です。Real TimePCR装置の使用法をトレーニングし、抗アポトーシス抗体のプライマーデザインが決まり次第、実際の測定を開始する予定です。 2.腫瘍組織中、尿中ガングリオシド抽出とHigh Performance Thin-Layer Chromatographic Assay (HPTLC)によるガングリオシド発現の解析 腎細胞癌におけるガングリオシドの測定は当初、尿中脂質を抽出し行う予定でしたが、標本の処理に多大な時間と労力を要すると判明したため、標本からRNAを採取し、ガングリオシド遺伝子をReal TimePCR法にて解析する方針へ変更致しました。Real timePCR装置(ABI PRISM 7700 Sequence Detection System)は当院臨床検査部に設置されており、共同使用の準備が整っております。またPCR解析に必要なプライマー、反応酵素は購入済みであり、腫瘍組織が安定して確保でき次第測定開始予定です。 3.腫瘍組織切片における抗ガングリオシド抗体、抗CD3抗体、in situアポトーシス検出キット(TUNEL)を用いた2重免疫組織化学染色によるガングリオシド:腫瘍浸潤T細胞:アポトーシス陽性細胞 比の解析 ランダムに確保された腫瘍組織切片を用いてまずアポトーシス陽性細胞の測定を開始しました。近日中に抗ガングリオシド抗体を購入して染色する予定です。
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