2003 Fiscal Year Annual Research Report
喉頭・気管狭窄に対するDNA合成阻害薬の効果についての基礎的研究
Project/Area Number |
15790923
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
二藤 隆春 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (60334372)
|
Keywords | 喉頭狭窄 / 気管狭窄 / 瘢痕 / DNA合成阻害薬 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
1.喉頭・気管狭窄動物モデルの作成 実験動物として汎用されているニュージーランドホワイトラビットを用い、喉頭・気管狭窄動物モデルを作成した。生後8週のラビットを導入麻酔下にて、喉頭を截開し、内腔を露出。輪状軟骨内側の約1/2リングの範囲の粘膜・軟骨膜を切除した後、喉頭、皮膚を閉創した。 2.喉頭・気管狭窄動物モデルにおけるマイトマイシン塗布の効果 喉頭・気管狭窄動物モデルにおける瘢痕切除後のDNA合成阻害薬であるマイトマイシン塗布の効果を検討中である。上記処置4週後に再度、麻酔下に喉頭を截開。瘢痕を切除し、(1)追加処置を行わないコントロール群(2)0.04%のマイトマイシンを3分間塗布する群に分け、各群につき処置後2週間、1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月目に喉頭・気管を摘出。10%EDTAで脱灰後パラフィン包埋し、喉頭内腔の断面積の測定用および光学顕微鏡観察用試料とした。現在切片作成およびPCNA(proliferation cell nuclear antigen)、TGB-β(transforming growth factor-β)、b-FGF(basic fibroblast growth factor)、I型、III型コラーゲンの観察のため免疫組織染色を施行する準備を進めている。また一部のラビットでは線維芽細胞の詳細な観察をするため、グルタール・アルデヒド固定し、エポキシ樹脂で包埋、透過型電子顕微鏡試料とした。
|