2003 Fiscal Year Annual Research Report
Nuclear Factor Kappa Bを標的とした脈絡膜新生血管黄斑症の治療
Project/Area Number |
15791003
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
宮本 武 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (20336879)
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Keywords | 脈絡膜新生血管 / 加齢黄斑変性 / 細胞外マトリックス / α平滑筋アクチン / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
硝子体手術時に摘出された加齢黄斑変性(以下ARMD)の脈絡膜新生血管板(以下CNV)4例4眼を用いてCNVの病理組織を、細胞外マトリックスの局在に焦点を当て、検討した。冷アセトン固定凍結切片を作成し光学顕微鏡を用いて免疫組織化学的に検討した。コラーゲンI型からXV型、ラミニン、細胞性ファイブロネクチン及びα平滑筋アクチンの免疫局在を間接酵素抗体法で検討した。脈絡膜新生血管板の細胞外マトリックス中にはI型、III型、IV型、V型・VI型、XII型、XIV型、XV型の各種コラーゲン、ラミニン、細胞性ファイブロネクチンが検出された。ごく一部の細胞にのみα平滑筋アクチンが検出された。各種コラーゲン分子種及びラミニン、細胞性ファイブロネクチンは、CNVの構成成分であり、線維芽細胞様の網膜色素上皮細胞由来のI型、III型、V型などの線維性コラーゲン及びXII型、XIV型のFACITコラーゲンと、血管内皮細胞由来の基底膜成分であるIV型コラーゲン、multiplexinsコラーゲンであるXV型コラーゲンが共存することが分かった。
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