2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791153
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 正樹 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (40351473)
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Keywords | 三次元セファログラム / 3D-CT / 非接触三次元形状計測 / シリコーンバイト |
Research Abstract |
全顎的な補綴治療や矯正治療,あるいはインプラント治療を行う際に,患者の歯列咬合状態を安定させ,長期にわたって良好に維持管理するためには,口腔内のみならず頭蓋顎顔面骨との位置関係を含めた詳細なデータを採得,保存するシステムが必要である.そこで本研究では,頭蓋顎顔面骨の3D-CTデータとシリコーンバイトの非接触形状計測データを用いた三次元セファログラムを開発し,歯列咬合に関する長期的維持管理を行う上で重要なパラメータについて検討を行うことを目的とした. 平成15年度の研究実施計画としては,3D-CTデータ(DICOM形式)を工業界で汎用されているSTL形式のポリゴンデータに変換するソフトウエアを購入し,三次元セファログラムをシステムとして確立することを目指した. 1.CTの撮影条件とデータ転送 スライス圧1mm,スライス間隔1mm,管電圧120kV,管電量150mA,Matrix512×512,FOV16cmとし,ヘリカルスキャンから咬合平面にほぼ平行なAxial像を再構成した.解析用PCへのデータ転送はDICOM形式でオフラインにて行った. 2.計測データの保存,管理方法 本研究で購入したデータ変換用ソフトウエアにより,同じCT値のボリュームデータからポリゴン曲面を自動抽出する機能(polygon Surface Extraction)を用いて頭蓋顎顔面骨の形状データを抽出し,当講座所有の点群処理ソフトウエア(SURFACER V10.0)上で解析,保存および管理(.imw形式)する方法を確立した. 3.頭蓋顔面骨上の解剖学的標点から求める基準座標の設定方法 左右側外耳道上縁,正右口蓋縫合および左右側眼窩下縁を解剖学的標点としてフランクフルト平面を求め,右手座標系にて基準座標を設定する方法を確立した. 今後種々の計測パラメータを決定し,その有用性について明らかにしていく予定である.
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