2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791291
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
古賀 久美子 千葉大学, 看護学部, 助手 (90344978)
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Keywords | インスリン自己調節 / ガイドライン / 糖尿病 |
Research Abstract |
糖尿病看護認定看護師を対象とし了承を得られた9名に面接調査を行い、インスリン自己調節に関する「現状」と「意見」について調査し、その内容より検討した結果、インスリン自己調節のガイドライン試案では以下の7項目を含むことについて示唆を得た。 1.インスリン自己調節に関するガイドラインの目的と意義 2.インスリン自己調節の定義と意義 3.インスリン自己調節が推奨される患者と慎重を要する場合 I型糖尿病。II型糖尿病では、内因性インスリン分泌低下を確認した上で判断。インスリン注射に合わせた生活が困難な患者、等。他にシックデイ、プレドニン使用中、妊娠中、月経前、等。慎重を要する場合として、イシスリン抵抗性が高い場合等。但し、現在これらに関するエビデンスを検索中である。 4.インスリン自己調節を行なう上で、患者に対し重視する条件 糖尿病やインスリン療法に関する知識、低血糖の対処方法の理解、自己モニタリング、注射手技の確実性、血糖パターンのアセスメント。 5.ガイドライン使用者についての特定 医師、看護師。糖尿病、治療、さらにインスリン自己調節に関する正確な知識を有する者。 6.インスリン自己調節の方法 責任インスリンの調節、食事や運動等生活変化に応じた調節、スライディングスケール等。但し、これに関してエビデンスを現在検索中である。 7.インスリン自己調節を行なう患者への医療者の介入 患者・医療者間の信頼関係、調節方法の説明、低血糖や肥満・動脈硬化のリスクに関する説明、心理的状況・血糖コントロールとインスリン調節状況・生活状況の確認、低血糖と対処状況の確認、肥満・動脈硬化チェック等。 以上の内容に関して、文献検討や更なる研究にてエビデンスを明確化し、それに基づきガイドラインを作成し、糖尿病医療専門の医療者に提案、意見を調査し、検討することが今後の課題である。
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