2018 Fiscal Year Annual Research Report
市民と専門職で協働する日本型対話促進ACP介入モデルの構築とエビデンスの確立
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15H02586
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
長江 弘子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (10265770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 志麻 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (40439831)
原沢 のぞみ 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (10623077)
田村 恵子 京都大学, 医学研究科, 教授 (30730197)
宮下 光令 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
竹之内 沙弥香 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (00520016)
池田 真理 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70610210)
渡邉 賢治 自治医科大学, 看護学部, 助教 (50733622)
谷垣 靜子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80263143)
足立 智孝 亀田医療大学, 看護学部, 教授 (70458636)
乗越 千枝 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (70389500)
片山 陽子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30403778)
酒井 昌子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (60236982)
森田 達也 聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (70513000)
川原 美紀 (森下美紀) 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (10758840)
岩崎 孝子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (50826401)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アドバンスケアプランニング / モデル検証 / 市民 / 教育介入 / 対話 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域で、市民と専門職が自身の問題として自分はどう生きたいか、何を大切にしているのかについて考え、表現し 、誰かに伝えるという体験を通して自己の価値や生き方を表明するための準備能力を高めるプログラムを開発することである。さらに開発したプログラムを実施することにより自己の価値や生き方を表明するための準備能力や行動変容への効果を検証し日本型対話促進アドバンス・ケア・プランニング(ACP)モデルを構築することを目的としている。 本年度は、平成31年度の前向き教育介入による本試験に向けてパイロットスタディを実施する。 その目的は、自己の価値や生き方を表明するための準備能力を高めるプログラムの暫定版を実施し、プログラムの妥当性を評価する。また本研究班が独自に開発している自己の価値や生き方を表明するための準備能力の測定尺度の有用性を検討することである。 その結果、自己の価値や生き方を表明するための準備能力を高めるプログラムの妥当性は概ね確認された。しかしながら、効果測定に用いていた尺度得点や行動変容に関しては、サンプル数の不足や測定時期の適切性を再検討する必要がある。一方、本研究で開発した自己の価値や生き方を表明するための準備能力の測定尺度については、Web調査を活用し、内容妥当性、併存妥当性が確認された。 次年度は、今年度の課題をクリアする研究デザインとサンプル数の確保により、市民と専門職が協働する日本型対話促進アドバンス・ケア・プランニング(ACP)モデルを構築することを目指す予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度のパイロットスタディは、これまで研究代表者が継続して取り組んできた地域での協力が得られたことが大きい。具体的には、地域包括支援センターにおける診療所医師や主任ケアマネジャー、社会福祉士、薬剤師などの多職種が研究の趣旨に賛同し研究協力が得られた。さらには、市民教育にかかわる生涯学習センターのスタッフの方々の理解と協力を得ることができたことによると考えられる。 また本研究班においては、研究デザイン構築のエキスパートが存在することや尺度開発と教育プログラム構築などに経験豊富な分担研究者がおり、班会議やワーキング等での意見交換により実現したものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は5年目の最終年度を迎える。それゆえ、当初の目的ある市民と専門職が協働する日本型対話促進アドバンス・ケア・プランニング(ACP)モデルを構築することを目的とした教育介入研究を複数の地域で約200名に実施する予定である。 本研究班で開発した「市民と専門職が自身の問題として自分はどう生きたいか、何を大切にしているのかについて考え、表現し 、誰かに伝えるという体験」をプログラム化した講座を通して自己の価値や生き方を表明するための準備能力が高まるか否かを検証する。 また、その測定用具として本研究班が開発した自己の価値や生き方を表明するための準備能力の測定尺度(Scale of Readiness for Advance Care Planning:RACP)と日本語版Advance Care Planning Engagement Scale:ACPE ( Sudore.at,all,2017) のプログラム前後の変化によりプログラムの妥当性を評価する予定である。
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Research Products
(5 results)