2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on precise stereoscopic control method by intramolecular crosslinking of bioactive peptide
Project/Area Number |
15H04494
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
千葉 一裕 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20227325)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 洋平 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80749268)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ペプチド / 化学合成 / 架橋 / 非天然型 / 電解合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
非天然型架橋を有するペプチドは医薬品としての利用価値が高と期待され、今後はナノスケールで製剤化することにより、これまで注射薬としての投与方法に限られていたペプチド医薬品活性原料を、経皮吸収、経肺吸収などによって投与することができればその応用法が著しく広がる。また、分子内に複数の非天然型架橋構造を持ち精密に立体制御されたペプチドを大量かつ高純度に合成する技術を確立することによって、血中や消化管内で分解を受けにくい医薬品原料としての価値が高まり、近年急速に伸びるペプチド医薬への応用が期待される。 申請者はこれまで、電解酸化によって活性化したカチオン種でチオールをトラップする方法を数多く開発してきた。今回、この方法を用いてターゲットとするジスルフィド結合を形成する方法と併せ、各組のチオール基がフリーになったものについて、活性カチオン中間体を用いて架橋を形成する。本法は中性の支持塩を溶解したニトロメタン中で進行するものであり、この溶液は疎水性タグが結合したペプチドが逆ミセルを形成するシクロヘキサンとは相互に分離するため、下層のニトロメタン溶液に溶解している架橋原料物質を直接電極酸化することによって、複雑なペプチドに架橋形成することができるものとの期待から研究を行った。その結果、架橋剤の構造を変換することにより、架橋の長さを変えるた新たな方法の開発に成功した。この新たな方法は、酸化還元剤等が不要であり、また、酸化処理される電極表面にペプチドが接触しないため、非常に温和な条件で修飾反応が実現できるという特徴を有し、ペプチド立体構造制御ならびに活性発現に重要手法を確立することができた。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|