2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of inhibitory effect of food-derived substances inducing regulatory T cells and B cells on immune and inflammatory response and its molecular basis
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15H04498
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
戸塚 護 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 教授 (70227601)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 制御性T細胞 / 制御性B細胞 / フィトケミカル / 免疫抑制作用 / Foxp3 / インターロイキン10 / フラボノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
ハーブ類に含まれるフラボノイドであるエリオジクチオールの存在下、活性化刺激を加えて培養したマウスCD4+T細胞は、免疫抑制作用をもつ制御性T細胞(Foxp3+ T細胞)の割合が増加し、制御性T細胞の分化を促進するサイトカインであるTGF-βの産生量およびmRNA発現量の増加が観察された。同様の培養を抗TGF-β中和抗体の存在下で行ったところ、Foxp3+ T細胞の割合が低下したことから、エリオジクチオールの制御性T細胞分化誘導効果にはTGF-βが関与していることが示された。エリオジクチオールによる制御性T細胞分化誘導作用として、CD4+ T細胞からのTGF-β産生を促進し、産生されたTGF-βがFoxp3発現を上昇させる、という可能性が示唆された。一方で、抗TGF-β中和抗体添加時にエリオジクチオールのFoxp3発現誘導能が完全には抑制されなかったことから、TGF-βの関与しないエリオジクチオール特異的な制御性T細胞分化誘導機構が存在することも示唆された。 フラボノイドの抗炎症効果を、T細胞、B細胞、マクロファージ、樹状細胞等の様々な免疫細胞が混在しているマウス脾臓細胞をリポ多糖(LPS)刺激によって活性化する系と、卵白アルブミン(OVA)特異的T細胞受容体遺伝子導入DO11.10マウス由来の脾臓細胞をLPSとOVAペプチドの刺激によって活性化する系を評価系として用いて検討した。その結果、ケンフェロール、タマリキセチンの添加によりインターロイキン10(IL-10)産生増強効果、IL-10産生細胞の割合の増加、IL-10 mRNA発現量の増加が認められた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)