2018 Fiscal Year Annual Research Report
A longitudinal study of the impact of social capital on health of older people under community based integrated care system.
Project/Area Number |
15H04781
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
近藤 尚己 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (20345705)
相田 潤 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (80463777)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ソーシャルキャピタル |
Outline of Annual Research Achievements |
日本老年学的研究JAGESコホートによる研究に加えて以下の解析を行った。これまで多くの研究により地域の行事や集まりに参加するといったような社会参加が良い健康状態につながることが明らかにされてきた。東日本大震災では津波により多くの人々が家を失い仮設住宅に入居することになった。仮設住宅には大きく分けて二つの種類があり、一つはプレハブ仮設住宅、もう一つが民間の賃貸物件に入居してもらい、その賃料を政府が補助するみなし仮設住宅である。プレハブ仮設住宅ではボランティアや自治体によりイベントなどの催し物がより頻繁に開催されており、社会参加の機会が多かったと考えらる。本研究ではこの二つの種類の仮設住宅における、社会参加と被災者の健康状態との関連がどのように異なるかを明らかにした。解析は多変量ロジスティック回帰分析を用いてオッズ比を算出し、その結果を用いて人口寄与割合(社会参加が良い健康状態に寄与している割合を示す)を算出した。その際、交絡因子(性別、年齢、職業、既往歴、同居者の人数)の調整を行った。プレハブ仮設住宅居住者では社会参加が良い健康状態に寄与している割合が2つの健康指標のどちらにおいても、みなし仮設住宅居住者よりも大きかった。多変量ロジスティック回帰分析の結果、交絡因子を調整した上でも社会参加は良い健康状態と関連していた。社会参加があることの良い健康状態への人口寄与割合を仮設住宅ごとに算出したところ、プレハブ仮設住宅では良い主観的健康観に対して39.5%、良いメンタルヘルスに対して47.1%であった。一方、みなし仮設住宅ではそれぞれ14.4%、19.5%でした。本研究から仮設住宅入居者においても社会参加があることと良い健康状態との関連がみられた。社会参加をしている者はプレハブ仮設住宅入居者で多く、このことが入居者の良好な健康状態の維持に寄与していた可能性が示唆された。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)
-
[Journal Article] Cohort Study on Laryngeal Cough Reflex, Respiratory Disease, and Death: A Mediation Analysis.2019
Author(s)
Yamamoto T, Aida J, Shinozaki T, Tsuboya T, Sugiyama K, Yamamoto T, Kondo K, Sasaki K, Osaka K
-
Journal Title
Journal of the American Medical Directors Association
Volume: 1
Pages: 1~6
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-