2015 Fiscal Year Annual Research Report
原発性アルドステロン症の遺伝子変異を基盤とした新たな診断・治療・病態モデルの開発
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15H04852
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山田 正信 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90261833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 正靖 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (40334130)
佐藤 哲郎 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (40302484)
中島 康代 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (70707017)
渋沢 信行 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (90396622)
小澤 厚志 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10573496)
石井 角保 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60638112)
堀口 和彦 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (10737943)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 原発性アルドステロン症 / モデル動物 / 心脳血管障害誘発因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)副腎特異的変異KCNJ5発現トランスジェニックマウスの解析と変異KCNJ5ノックインマウスの作製 SF-1遺伝子のプロモーターをdriverとして私たちの特許を申請している変異KCNJ5cDNA (p.G151R,c.451G>C)を発現するトランスジェニックマウスのF1マウスまで作製した。F1マウスでは、ベクターの遺伝子コピー数をサザンブロッティング法にて確認後、低コピー数~高コピー数の数ラインが確立され、変異KCNJ5 cDNAとin-frameに導入しているLuciferaseの活性も確認されSF-1プロモーターが適切に機能していることが確認された。経過観察したが、腺腫の発生は確認されなかった。そこで遺伝性のKCNJ5変異の家系が判明している(アルドステロン症III型)変異KCNJ5ノックインマウスの作成を開始した。KCNJ5変異は機能獲得型変異であり、優性遺伝でヘテロマウスにおいて副腎過形成ないしは腺腫の発生が期待される。 2)アルドステロン産生腺腫症例の術前ならびに術後における血清プロテオーム解析 アルドステロン産生腺腫により誘導され血清に存在する蛋白質群を網羅的に探索し、原発性アルドステロン症による心脳血管障害の原因を検索すると同時に、アルドステロン産生腺腫の血清で検出可能なバイオマーカーを探索する。さらにKCNJ5変異による特異的バイオマーカーが確立されることを期待する。同一個体に対してアルドステロン産生腺腫の手術前と術直後、術後3ヶ月の血清におけるプロテオーム解析を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
変異KCNJ5ノックインマウスの作成を開始し、さらにアルドステロン産生腺腫症例の術前ならびに術後における血清プロテオーム解析も開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
変異KCNJ5ノックインマウスの作成を確認する。アルドステロン産生腺腫症例の術前ならびに術後における血清プロテオーム解析も進める・
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] GNAS mutations in adrenal aldosterone-producing adenomas2016
Author(s)
Nakajima Y, Okamura T, Horiguchi K, Gohko T, Miyamoto T, Satoh T, Ozawa A, Ishii S, Yamada E, Hashimoto K, Okada S, Takata D, Horiguchi J, Yamada M.
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Journal Title
Endocr J.
Volume: 63
Pages: 199-204
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant