2016 Fiscal Year Annual Research Report
幹細胞消耗性欠乏組織に対する組織賦活化・肥沃化再生治療の開発
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15H05002
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
吉村 浩太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 再生医学 / 放射線障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線照射動物モデルの最適化を行い、放射線障害モデルマウスを確立した。放射線障害部位に皮膚潰瘍を作成し、遅延した創傷治癒の治療を脂肪移植、脂肪由来幹細胞移植、脂肪由来気質細粒移植などで有効性と安全性を比較検討した。 放射線照射によりどの程度の組織障害が起こるかを調べた。5Gy、10Gy,15Gyをそれぞれ1回から3回連日投与し、その後の組織障害を4週まで観察して評価した。さらに4週目で、組織欠損を作成し、そこでの創傷治癒の程度を観察し、そこに治療として、脂肪幹細 胞(培養)、脂肪組織、あるいは脂肪間質組織細片のいずれかを注射して、その効果を観察した。照射量に応じて、組織の急性傷害とともに、組織の瘢痕形成や萎縮が認められた。放射線障害によって遅延した創傷治癒は、脂肪幹細胞を含むいずれの治療においても、改善が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りに放射線照射動物モデルの最適化を終了し、放射線障害モデルマウスを確立した。順調に放射線障害部位に遅延した創傷治癒の治療を、動物モデルで確認した。さらに担癌マウスモデルを作成して、照射実験を開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の動物実験を進め完了させ、また担癌モデルについても同様に進める。放射線照射と同時に行う予防的治療についても検討する。
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