2018 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of monocyte-lineage blood cells and control of damage-associated molecular patterns (DAMPs) under the whole-body responses to injury/illness
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15H05009
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
並木 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 客員准教授 (20189195)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生体侵襲 / 心肺停止蘇生後 / 肝損傷 / 敗血症 / ヒストン |
Outline of Annual Research Achievements |
1.重症腹部鈍的外傷における肝損傷モデルマウスを用いた動物実験 中等度と高度の2段階の定量的肝損傷を作成し、末梢血中に遊離する単球由来のDAMPs (damage-associated molecular patterns)を定量測定した。HMGB1の上昇は損傷後一過性であり、速やかにwashoutされ損傷程度による差はなかった。Total Histone H3は高度肝損傷群でのみ損傷早期から上昇し血中からのwashoutはみられなかった。一方、total Histone H4は中等度・高度肝損傷群とも損傷早期から上昇しwashoutは遷延した。Mitochondrial DNAには肝損傷による有意な血中への遊離は認められなかった。 2.Sepsis患者における単球のHistone H3リン酸化の検討 Sepsis侵襲下において単球の傷害を示すHistone H3のリン酸化が認められ、単球の崩壊によりDAMPsが放出するメカニズムを明らかにするため、対照群として年齢のマッチした非sepsis患者の単球を採取し、リン酸化Histone H3の発現解析を行った。高齢者の非sepsis患者では単球のリン酸化Histone H3の上昇は軽度であり、Histone H3のリン酸化は生体侵襲の程度による細胞崩壊の指標になり得ることが示唆された。 3.心肺停止蘇生後(PCAS)患者におけるDAMPsの検討 PCAS患者50例を対象とした多施設前向き研究を実施し、定量的瞳孔計により計測された瞳孔反応が、PCAS患者の蘇生直後から予後予測に有用であることを明らかにした。従来の定性瞳孔反応では測定感度以下である縮瞳率3%が生存予測の、縮瞳率6%が神経予後良好のカットオフ値であった。蘇生直後に縮瞳率から2群間に分けて採血検体を採取し、心肺停止による虚血脳損傷由来の血中DAMPsを比較検討する臨床研究を計画中である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] Quantitative assessment of pupillary light reflex for early prediction of outcomes after out-of-hospital cardiac arrest: a multicentre prospective observational study.2018
Author(s)
Tamura T, Namiki J, Sugawara Y, Sekine K, Yo K, Kanaya T, Yokobori S, Roberts R, Abe T, Yokota H, Sasaki J
Organizer
The 5th SG-ANZICS 2018 Asia Pacific Intensive Care Forum
Int'l Joint Research