2016 Fiscal Year Annual Research Report
The development of psychological intervention in resignation
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15H06125
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅沼 慎一郎 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任助教 (60756451)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 臨床心理学 / 諦める / 諦観 / プログラム開発 / アプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はまず、昨年度作成したプログラムをスマートフォンアプリケーションの形で実装した。申請者が開発してきた簡易的なアプリケーションを発展させることで、これまでの利用者にも使用可能な形となっていた。次に、プログラムの実施と効果検討を行なった。開発したアプリケーションをメンタルヘルス支援プログラムとしてスマートフォン上で実施し、健常群を対象にその効果を検討した。アプリケーション内に組み込んだセルフチェックおよび精神的健康等を測定する尺度をプログラム実施前後に行い、得られたデータを統計的に分析することでメンタルヘルス支援プログラムとしての効果の検討を行った。またその際にプログラム実施群(webアプリケーション利用群)と統制群(webアプリケーション非利用群)を設けることで、本プログラムによるメンタルヘルス支援の効果についてより厳密な検討を行うこととした。アプリ内の利用データを分析したところ、プログラム実施群においては利用前後で有意味性認知が有意に向上し、挫折認知が有意に低下しており、諦めることに対する認知が適応的な方向に変化していることが示唆された。一方、統制群のデータでは利用前後の得点に有意差はなかった。また、過去の諦め体験に対する意味づけに関しては利用群・統制群ともに有意差は見られなかった。これらの結果、今回新しく開発したwebアプリケーションが一定のメンタルヘルス支援効果を有していることが示されたと言える。課題として、特定に意味づけに関した効果は示唆されなかったことから、本プログラムを発展させ、諦めに関連してより踏み込んだ介入法を検討していく必要があると考えられる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)