2015 Fiscal Year Annual Research Report
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15H06250
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
山本 隆太 静岡大学, 教職センター, 研究員 (80608836)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 教員養成 / 教員研修 / 教員養成スタンダード / 教員コンピテンシー / 地理教育 / 地理教員 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は3つの研究課題に取り組んだ。まず第一に、ケルン大学の教員養成におけるケルンモデルについてヒアリングするため現地調査を行った。ケルン大学では2012年にケルンモデルを構築し、教員養成スタンダードに依拠した教員養成に取り組んでいる。特に実践志向が重視される中、地理教育(事実教授)では夏休みの小学生向けサマーコースにおいて教員養成課程生が学習プログラムを構築し、実践するといった実践的な取り組みを通じて教員コンピテンシーを育成している。 続いて、マインツ大学でも現地でのヒアリング調査を行った。マインツ(ラインラントプファルツ州)では中等教育段階のカリキュラム改訂とともに試補制度も合わせて改革中であった。大学での養成段階では教科教育に力を入れていることに加え、教科教育担当の教授・講師は現場教員との連携に力を入れていた。既存のESDマルチプリケーターを介したネットワークも存在しており、将来的にこのネットワークを生かした地理教員研修がうまく機能するかが課題といえる。 これら実地調査と並行して理論的な教員養成・研修モデル研究を行った。近年では研修がドイツ地理教育研究雑誌上でも大きく取り上げられている。これは2000年以降のESDやコンピテンシー志向の授業展開において,地理教員の資質が課題となったことに起因しているが、その前史である1990年代も視野に入れた研究動向については「ドイツにおける地理科の教員養成・研修に関する近年の動向」にまとめた。また、日本社会科教育学会や日本地理教育学会など各学会等でも研究成果について報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に従いおおむね順調に進んでいる。平成27年10月の渡独によって現地調査ならびにドイツの研究者との連携構築を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
理論的な教員養成・研修モデルについて整理した上で、日本の社会科地理的分野を教える教員としての資質について、指導要領の改訂の動向も踏まえて検討する。また、免許更新講習での教員コンピテンシーの育成についても検討する。
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Research Products
(5 results)