2015 Fiscal Year Annual Research Report
文法知識の自動化を促進する分散・集中学習の検証:適性の個人差に着目して
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15H06696
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
鈴木 祐一 神奈川大学, 外国語学部, 助教 (10756563)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 分散学習 / 集中学習 / 文法習得 / 自動化 |
Outline of Annual Research Achievements |
文法の習得において学習間隔がどのように影響するかは、まだ十分に分かっていない。そのため、本研究では、自然人工言語の学習パラダイムを用いて、学習間隔の影響を実証的に調べる実験を行った。平成27年度では、自身の先行研究(Suzuki & DeKeyser、 2015、 以下S&D)の追試実験を行った。60名の学習者を対象として、集中学習群(3日間隔で練習を4回)と分散学習(7日間隔で練習を4回)を行い、文法知識の習得にどのような影響を与えたかを調べた。ターゲットの文法項目は、スペイン語をベースにした自然人工言語の現在進行形の活用することで、実験外でその言語を学習する機会をなくし、条件を統制し、先行研究の問題点を改善した。また、練習方法としては、先行研究(S&D)と同様に、単語の学習を行い、その後、活用形の規則を明示的に提示し、活用形を覚えてもらった。そして、絵やビデオなどを見て動作を描写したり、様々なタスクを用いて、文法知識の自動化を促した。事後テストとして、原形を与えて、正しい活用形に直させる課題と絵を見せて、描写をできるだけ早く行ってもらう課題を行った。その事後テストの発話を、4名の協力者に①正しいかどうか(正確さ)と、②発話の速度(絵の提示から発話終了まで)の2つの観点から採点してもらった。現在分析の途中であるが、S&Dの結果を支持する傾向が見られているが、より実験条件を統制できたことにより、学習間隔の影響に関して、より妥当な結果を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文法の習得において学習間隔がどのように影響するかを調べる実験を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
収集したデータの分析と、学会と論文での発表の準備を行う。
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