2016 Fiscal Year Annual Research Report
Rethinking the Concept of "Moderne" in Herbart's Pedagogy: Through the Concept of "Vollkommenheit"
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15H06759
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
小山 裕樹 摂南大学, 外国語学部, 講師 (60755445)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 教育学 / 教育哲学 / 教育思想史 / 完全性 / ヘルバルト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、一般に「近代教育学」の定礎者と見られる向きのある19世紀ドイツの哲学者・心理学者・教育学者であるヘルバルト(Johann Friedrich Herbart 1776-1841)の思想を直接の検討対象としながら、とりわけ彼の「完全性(Vollkommenheit)」という概念に着目しつつ、いわゆる「近代教育学」が有する多面的性格を明らかにしようとするものである。2016年度は、2年計画の後半部として、2015年度から行っている資料の収集・整理・調査等の基礎的作業を継続しつつ、これらを踏まえて学術論文の執筆等を行った。その研究成果は、以下の通りである。①近年の研究動向を踏まえつつ、ヘルバルト教育学の概要を平易にかつ手際よくまとめた教科書の一節の執筆(小山裕樹「ヘルバルト教育学」眞壁宏幹編『西洋教育思想史』慶應義塾大学出版会、2016年4月、285-302頁)。②「教育思想史の「裏面」を問う」という共同の研究課題に対し、ヘルバルトの「完全性」概念に注目しつつ、これまで十分に論じられてこなかった彼の教育思想の「裏面」を明らかにしようと試みた学術論文の執筆(小山裕樹「ヘルバルト教育思想の「裏面」を問う一つの試み―「完全性」概念に着目して―」(コロキウム「教育思想史の「裏面」を問う―「古典」はどう読まれてこなかったのか―」)教育思想史学会編『近代教育フォーラム』第25号、2016年9月、169-171頁)。以上、2016年度の研究成果は、教科書の一節の執筆が1件、学術論文の執筆が1件であった。なお、2017年7月には、以上の研究成果を踏まえての学会発表も予定されている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)