2015 Fiscal Year Annual Research Report
陸上競技400m走におけるレース分析を基にしたテーラーメイド型トレーニングの開発
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15J00839
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山元 康平 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | 陸上競技 / 400m走 / ペース配分 / 個人差 / トレーニング / コーチング |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,400m走のレースパターンの個人差に影響を及ぼす要因について,技術的および体力的要因について検討を行った.技術的要因については,レースパターンタイプの異なる競技者のステップ頻度およびステップ長の変化パターンの比較を行った.その結果,レースパターンのタイプには,レース前半から中盤でのステップ頻度のコントロールおよびレース中盤から後半でのステップ長の維持能力が影響している可能性が示唆された.体力的要因については,公式競技会におけるレースパターンデータの収集とともに,レースパターンに影響を及ぼすと考えられる体力的要因について測定を行い,レースパターンタイプの異なる競技者間での比較を行った.その結果,タイプ間に身長に有意な差が認められたものの,最大スピード,エネルギー供給能力,下肢の無気的作業能,パワー持続能力等については有意な差は認められず,レースパターンの違いが必ずしも体力的特性によって決定されるものではない可能性が示された.一方で,測定項目や測定方法の再検討,レースパターンの個人内の変化も考慮した検討が必要であると考え,データの収集を継続している. さらに,オフシーズンから試合シーズンにかけてのトレーニング記録を分析するとともに,定期的な体力測定を実施し,トレーニング内容と体力特性の変化について検討した.体力測定は,オフシーズン前の12月とオフシーズン中間の2月に実施し,トレーニング内容に応じた体力特性の変化を確認した.さらに,初期の体力特性やトレーニング内容によって体力的な変化が個々人によって異なる傾向が認められた.試合シーズンでも同様の測定を継続して行い,パフォーマンスやレースパターン,技術・体力に関する要因の変化と,トレーニング内容の関係について検討することで,400m走におけるレース分析を基にしたテーラーメイド型トレーニング法の開発を試みる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レース分析データについては,国内の競技会において継続したデータ収集を行った.また,対象者の技術・体力データについて,フィールドおよび実験室でのテストを行うとともに,トレーニング内容に関するデータについて,継続したアンケート調査によって収集できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は,最終年度として,レースパターンに影響を及ぼす体力的要因についてのさらなる究明のために,測定項目や測定方法の再検討,レースパターンの個人内の変化も考慮し,追加の測定と検討を行う.また,体力測定,トレーニング内容の記録,レースパターンデータの収集を継続し,競技者個々人についてパフォーマンスやレースパターン,技術・体力に関する要因の変化と,トレーニング内容の関係について検討することで,400m走におけるレース分析を基にしたテーラーメイド型トレーニング法の開発を試みる.
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Research Products
(3 results)