2017 Fiscal Year Annual Research Report
Experimental study for the clinical application of cryosurgery for pancreatic tumors
Project/Area Number |
15K10196
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
北郷 実 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70296599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板野 理 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (90265827)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 凍結融解壊死療法 / 膵臓 / 大動物(ブタ) / 腹腔鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.Cryoablationの膵組織への条件設定と組織学的評価 膵臓に対するCryoablationの条件設定を目的として、ブタを用いて全身麻酔下開腹下にCryoablationを行った。1頭でprobe周囲に温度センサーを放射状に配した装置を用いて膵組織の温度変化を測定し、処置後に膵臓を摘出し組織学的評価を行った。膵組織の凍結域径は凍結時間の延長やサイクル数、設定温度の低下に影響し、膵組織内の温度はprobeからの距離に比例して上昇した。組織学的評価において壊死は中心部で最も高度であり辺縁部では肉眼所見に一致した部位まで壊死を確認することができた。 2.大動物を用いた膵臓へのCryoablationの安全性と手技の評価 腹腔鏡下Cryoablationは開腹下に比してiceballの形成が著明であり、穿刺点を中心に球型のiceballの形成を認め手技の留意点が確認された。膵表面の凍結域径、および処置直後に摘出された膵臓の組織学的変化は開腹と同様であった。安全性評価として3頭のブタを用いて全身麻酔下・開腹下に液体窒素を凍結源とするCryoablationを各1箇所行い、術前・術直後および術後1/3/5/7/10/14/21日目の血清AMY、Lipaseを測定した。各個体は術後21日目にsacrificeして膵臓の組織学的評価を行った。血清AMY、Lipaseは処置直後および術後1日目に上昇を認めるものの3日目には正常化した。各個体はいずれも観察期間の21日間生存し、いずれも良好な体重増加を認めた。組織学的には限局した膵組織の壊死領域とそれを取り囲む炎症細胞浸潤が確認された。 膵臓へのCryoablationは安全に開腹または腹腔鏡で実施可能であり、また重篤な合併症をきたさない『低侵襲の局所治療法』として、実臨床における治療選択肢に応用しうる可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)