2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本人歯周病患者の遺伝子多型に基づく感受性検査および診断の確立
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16209062
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
永田 俊彦 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10127847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉江 弘正 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20143787)
村上 伸也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
高柴 正悟 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50226768)
栗原 英見 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40161765)
和泉 雄一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60159803)
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Keywords | 歯周病 / 遺伝子多型 / 疾患感受性 / 侵襲性歯周炎 / 歯肉増殖症 / 免疫グロブリン / 炎症性サイトカイン / インベーダー法 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続き,被験者の選定とサンプルの採取が行われた。平成18年3月現在で,各施設から345名分の血液サンプルが集まり,インベーダー法による遺伝子多型分析が進行中である。これとは別に,各施設において個々の研究が行われ,以下のような成果が得られた。免疫グロブリン受容体(FcR)と炎症性サイトカインの遺伝子型解析を行った結果,全身性エリテマトーデス(SLE)患者ではFcγRIIA-R/R131およびFcγRIIB-232T/T遺伝子の保有により,関節リウマチ(RA)患者ではインターロイキン1(IL-1B)+3954T遺伝子の保有により,それぞれ歯周炎リスクが高くなる傾向が認められた(吉江,小林)。好中球を用いてプロテオーム解析を行った結果,侵襲性歯周炎患者の遺伝子多型関連因子としてheat shock protein, lactoferrin, stac, caldesmonを分離した(栗原)。アジア地域におけるPapillon-Lefevre症候群(PLS)患者に関して,タイ国のPLS患者ではカテプシンCの活性低下と同遺伝子のエクソン1領域に新規の変異が確認された(和泉)。T細胞に対してIL-12Rβ2鎖遺伝子の低発現および低IFN-γ産生を誘導するIL12RB2転写制御領域の多型は,健常者や慢性歯周炎患者と比較して侵襲性歯周炎患者で有意に多く検出された(大山)。成人型低フォスファターゼ症から変異型遺伝子のA115Vを同定し,ALP活性は野生型の16.9%であり,その遺伝様式はドミナントーネガティブでなく劣性遺伝であることが示唆された(渡辺)。歯肉増殖症発現には,α2インテグリン分子の+807T/C遺伝子多型が関連していた(片岡,永田)。歯周ポケット内細菌叢の解析で,0.4〜1.2%の存在比率の細菌種に,HLAクラスII遺伝子多型と相関する可能性があった(永井)。
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Research Products
(6 results)