2004 Fiscal Year Annual Research Report
熱及び辛味の痛覚伝達システムを介した修飾効果の多様性に関する解析
Project/Area Number |
16300138
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
小出 剛 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助教授 (20221955)
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Keywords | 痛覚 / カプサイシン / TRPV1 / マウス / コンジェニック / 熱感受性 |
Research Abstract |
これまでに、カプサイシン感受性、ホットプレートテスト及びテールフリックテストにおける痛覚感受性の遺伝的マッピングで、染色体の2番、7番、8番、10番と18番上に痛覚調節遺伝子座が存在している事を明らかにしてきた。見いだした。これらの遺伝子座には、一つの遺伝子座が複数の痛覚テストで共通して関与しているもの、一つの遺伝子座が一つの痛覚テストのみに関与しているものなどがある。また、カプサイシン感受性やホットプレートテストでは複数の遺伝子座がC57BL/6とKJRとの感受性の違いに関与している。これらの遺伝子座に関しては、感受性の高いC57BL/6系統の遺伝的バックグランドに感受性の低いKJR由来の遺伝子座を導入しコンジェニックマウスを作製している。現在、いずれの染色体においてもバッククロス9世代まで進行しており、10世代まで達したところで、KJR由来の遺伝子型をホモに持つ個体を選抜し、コンジェニック系統を完成させる。今後は、コンジェニックマウス系統が完成した時点で、痛覚テストを行い、カプサイシンや熱に対する感受性を測定する。 これまでに、コンジェニック系統作成の途中段階において、試験的にKJR由来の遺伝子座のホモ化を行い、痛覚感受性の測定を行った。その結果、第8番染色体の遺伝子座を導入したコンジェニックマウス系統では、戻し交配N4世代においても有意にホットプレートテストに対する感受性が低く、この遺伝子座が熱痛覚に関わっている事を示している。現在さらに世代数を進めており、今後遺伝子座に存在する熱痛覚関連遺伝子を明らかにしてゆきたいと考えている。
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Research Products
(4 results)