2006 Fiscal Year Annual Research Report
年少者日本語教育における日本語教材、教授法および教育行政システム構築に関する研究
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16320067
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
川上 郁雄 早稲田大学, 大学院日本語教育研究科, 教授 (30250864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市瀬 智紀 宮崎教育大学, 教育学部, 助教授 (30282148)
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Keywords | 日本語を母語としない子ども / JSL児童生徒 / 年少者日本語教育 / 地域と大学の連携 / 言語教育政策 / JSLバンドスケール / 日本語能力測定 / 母語教育 |
Research Abstract |
昨年度からの継続として「JSLバンドスケール」に関する調査および研究を中心に、学校現場の課題の追究と、教授法および教材の検討を行った。本年度は主に以下の研究活動を行った。 1.研究会…7月、11月、3月に宮城教育大学、東北大学において、宮城県内、および東北地区のJSL児童生徒の日本語教育について研究協議を行った。また、東京では、11月に「年少者日本語教育学を考える会」を行った。JSLの子どもとして成長した方を招聘し、その話を聞き、研究協議を行った。 2.調査研究…9月に新宿区内の中学校、また神奈川県立高校で、さらに、10月から11月には目黒区の小中学校に在籍するJSL児童生徒の日本語能力の調査を、「JSLバンドスケール」を使って行い、その報告書を作成した。 3.成果発表と国際研究集会…5月に日本語教育学会春季大会(東京外国語大学)で「高校レベルのJSL生徒の日本語教育の実態とその背景にあるもの-「JSLバンドスケール」による調査を踏まえて」、また8月に日本語教育国際研究大会(ニューヨーク・コロンビア大学)でパネル「言語マイノリティの子どもたちへの言語教育を考える:日本とアメリカの現状を踏まえて」を開催し研究成果を発表した。さらに、2月にオーストラリアおよびアメリカからESL教育の専門家を招聘し、国内のJSL教育の専門家とともに、国際研究集会「「移動する子どもたち」を言語教育-ESLとJSLの教育実践から」を開催し、研究成果にもとづく研究協議を行った。この国際研究集会には日本全国から400名の教育関係者や一般市民が参加した。
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Research Products
(6 results)