2005 Fiscal Year Annual Research Report
近世ロシアにおける法文典の史料学的ならびに文献学的研究
Project/Area Number |
16320102
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
松木 栄三 静岡大学, 人文学部, 教授 (50008033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 喜和 一橋大学, 社会学部, 名誉教授 (40012356)
栗生澤 猛夫 北海道大学, 文学研究科, 教授 (40111190)
坂内 徳明 一橋大学, 言語社会研究科, 教授 (00126369)
井内 敏夫 早稲田大学, 文学部, 教授 (60120903)
浅野 明 山形大学, 人文学部, 教授 (90133909)
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Keywords | ウロジェーニエ / 1649年法典 / 会議法典 / 1550年法典 / リトアニア法典 / ルースカヤ・プラウダ / 国際研究者交流 / ロシア |
Research Abstract |
研究実施計画に記した諸点に即した、本年度中の成果の概要は以下の通りである。 1 本研究グループが続けてきた月例研究会(東京)は2005年4月から2006年3月までに12回開かれ、研究分担者と研究協力者が参加して1649年法典テキストの解読と検討を継続した。本年度中に第10章までの仮訳を完成させ、第1回分を刊行した(『富山大学 人文学部紀要』第43号)。ロシア語テキストのデジタル化、語彙集の充実、研究会ホームページの作成も行なった。 2 当初計画に従い本年度はロシア科学アカデミー・スラヴ学研究所のA.L.ホロシケヴィチ博士を2週間(9月後半)わが国に招聘し、本研究グループとの研究交流を行なうとともに、北海道大学スラヴ研究センター、京都大学、ならびに早稲田大学の3ヵ所でシンポジウムを開催した。その結果、博士がシンポジウムのために準備された3本のレポートを含め、本研究の中心テーマである会議法典とその法源として重要な地位を占めたリトアニア第3法典との関連に関する有用な知見を得ることができた。博士のレポートは来年度の研究報告集で翻訳刊行する。 3 月例研究会のほか、研究分担研究者ならびに研究協力者の参加を得て山形大学における合宿研究会(05年12月)を開催し、各研究分担者が担当するテーマに関する研究報告会を行ない、最終年度までの完成を目指して討議を行なった。 4 月例研究会を通じて定期的に行なっている法典の仮訳作成ならびに合宿研究会での個別テーマ研究の発表、また今年度に行なったホロシケヴィチ博士を招いての3回のシンポジウムを成功させるための作業には、12人の分担研究者のみならず国内の研究協力者である大山知児、草野佳矢子、濱本真実、小野寺利行、今村栄一、丸山由起子が積極的に参加した。
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Research Products
(20 results)